概要
チリの先住民であるマプチェ族の伝承に登場する、蛇のような7mほどの身体に、長い尾の先にはカギ爪のある手があるという狐のような怪物。
呼び名はグルビル(Guruvilu)やヌーグルヴィル(Nguruvilu)、ヌゥルヴィル(Ñuruvilu)、ニィリヴィル(Ñirivilu )、ニィヴィヴィル(Ñivivilu) 、ニィルヴィロ(Ñirivilo)、ニリヴィロ(Nirivilo)などいくつもある。
一見浅そうな川の中に棲んで、そこを憐れな犠牲者が渡ろうとすると、渦巻きを造り出して引きずり込み溺死させるのだという。
そのためこの怪物が棲む渦巻きがある川は舟を使って渡るのが賢明であるが、「マチ」というシャーマンや「カルク」という魔術師に捧げ物をして協力を仰ぐと、川に飛び込んで魔術の力でこの怪物を捕らえ、魔法のナイフで脅してくれるので安全に渡ることができるとされる。