概要
コロンビアで伝承される密林の中に住む女吸血鬼で、名前の意味はスペイン語で外見上の特徴である、そのまま「Pata sola:一本足」という意味である。
元は真面目で勤勉な農夫に嫁いだとても美人であることで知られた女性だったが、夫が農作物を売りに出かけるとすぐに男を家に引き込み情事にひたるという浮気者であった。
他の村人から妻が浮気をしていると聞いた農夫は、出かけるふりをして家を見張っていると、やはり男を呼び出して家の中に誘う姿を見てしまった。
農夫は怒り狂って手にしたマチェーテ(山刀)で間男の頭をかち割り、不貞の妻の片足も切り落として農場に火を放ったのだという。
片足を失った妻はそのケガと火事により死んだが、夫を逆恨みして一本足の吸血鬼として蘇り、密林の中に潜んで男を誘惑するのだという。
美女の姿に誘われてフラフラと近づいてしまった男は、血を吸われて殺されてしまうと恐れられている。
また一本足であるがとても素早く飛び跳ねて移動するとされるので、気がついたとしても逃げ出すことは難しいともいわれている。