概要
メキシコで伝承されている怪物で、その起源はナフア族の文化に根ざしているといわれる。
Ixpuxtequiという名の意味は、ナワトル語で「壊れた顔」や「砕かれた顔の者」といった意味であるといわれる。
夜になると現れる怪物で、顎が無い顔と鷲のような脚を持ち、背が高く痩せており杖を持っている。
全体的な印象はひょろっとして街灯を思わせるが、腰を曲げて顎がない顔にサラペ(メキシコのカラフルな織物)を巻いて老人のふりをし、一人で旅をしている旅人を油断させる。
旅人が知人の年寄りだと勘違いして近づいたものなら、胸を引き裂いて心臓を抜き取り食べてしまうと恐れられている。
なお殺されずに済んだとしても、出会ってしまったものは不幸になり、長くは生きられないとされる。
※8枚目参照
その存在はアステカ神話の冥界・ミクトランと関係があるといわれ、冥界に棲む鳥足の冥府神の一柱イスプステケが起源であるといわれている。