🇸🇻概要
中央アメリカの共和制国家。面積21040平方km、人口約649万人、首都はサンサルバドル。南北アメリカ大陸で最小の国(カリブ海の島国を除く)であるが、人口密度は最大。
北西にグアテマラ、北と東にホンジュラスと国境を接する。公用語はスペイン語。
国名はスペイン語で救世主という意味。
かつては中米地域の中で特に人口密度が高い一方、工業が発展していて経済力があったことから「中米の日本」と称されたが、貧富の差も激しく、多くの貧困なエルサルバドル人が隣国のホンジュラスに移民し摩擦を生んだ。1969年、ホンジュラスとの間で、サッカーの試合をきっかけとした「サッカー戦争」が勃発。戦争はエルサルバドル有利で終結したが、30万人にものぼるエルサルバドル移民が送還されたことなどにより、経済、政治ともに一気に不安定化した。
国内各地でマラスと呼ばれるギャング集団による犯罪が多発していたが、治安機関の対策強化により現在は治安が改善傾向にある。
それでも未だに殺人発生率が1位とダントツで高く、刑務所に至っては基本二度と娑婆に出さない仕組みとなっているほど。
1時間に1件殺人が発生するので、世界の殺人都市と呼ばれている。
国旗
1912年から使用している。青はカリブ海と太平洋。白は国土と平和を表す。中央は国章。
歴史
元々はマヤ系先住民が住んでいたが、1524年にスペインの探検家が到達し、1525年グアテマラ総督領に編入される。
1821年スペインから独立するが、直ぐにメキシコに統合される。
1823年メキシコから分離し、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカと共に中央アメリカ連邦を構成するも1841年中央アメリカ連邦の解体とともに独立する。
1931年クーデターでマルティネス大統領が独裁政治を行うも1944年失脚。
1969年にサッカー戦争が勃発し1970年代に入り左翼ゲリラが活発化。
2001年に法定通貨を米ドルに変更。親米として2003年にはイラクに派兵。
渡航
査証免除取り決めにより90日以内なら査証は不要だが、2023年1月から180日の滞在許可が付与される。
日本の外務省はメヒカノス、アポパ、シウダ・デルガード、コロン、ケサルテペケ、サカテコルカの6都市はギャング集団が勢力を保持しているため絶対に近づかないように、その他の地域も治安は改善傾向にあるが強盗や窃盗に注意してほしいとのこと。
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