概要
カリブ海の島国“トリニダード・トバゴ”の伝承に伝わる邪悪な魔女。
大きな帽子で顔を隠した絶世の美女の姿をしているが、片足のみが雌牛となっているため、長いドレスを身に付け、更に道路脇の芝生側を牛になっている脚で歩き、正体が発覚しない様にしているとされる。また香水の良い香りと腐臭が交じり合った臭いが体から漂っているともいわれている。
元々は人間の女性だったが、永遠の若さを手に入れる為に悪魔と契約した代償で現在の姿になったとされる。
伝承によれば、無防備な男性に魔法をかけて誘惑し、森へと誘い出す。彼女を見失った犠牲者は道に迷って森を彷徨い、最終的に谷底や川に落ちるか野犬に襲われて命を落としてしまうといわれている。
尚、ラ・ジャブレッセの難から逃れたければ、服を裏返しに着て後ろ向きに歩いてその場から離れればよいという。
創作での扱い
あにめたまえ!天声の巫女
帽子とドレス姿から、八尺様と似た雰囲気が漂う妖艶な褐色肌の美女として描かれている。また、ウシ科動物のような角と牛の尻尾が生えており、首にはカウベルの付いたチョーカーを着けている等、牛の妖怪としての側面がより強調された見た目となっている。
雌牛の妖怪らしい爆乳と爆尻に加え、筋肉質かつ肉付きの良い豊満な肉体の持ち主。ちなみにドレスと牛部分の毛皮はホルスタイン柄であり、母乳も出る。
初登場は2021年の年賀イラスト。丑年に因んで作者のRebis氏により描き下ろされた。
関連タグ
八尺様:服装に共通点の多い妖怪。こちらも男性を獲物とし、魅入られると憑り殺されてしまう怪異として有名。
バーヴァン・シー:同じく男性を誘惑して憑り殺してしまう淫魔。ドレスを着た美女の姿をしているが鹿の足を持ち、それを長いスカートで隠している等、容姿の共通点も多い。また、ラ・ジャブレッセとは鯨偶蹄目に属する動物の妖怪という共通点も持つ。