概要
古代インカ帝国が存在していた時代、海岸に住んでいたという巨大なカニの胴に人面を持つ魔王。
数万匹のカニを支配しており、1年に一度乙女を生贄を捧げないと人や船を切り刻むと恐れられていた。
実は・・・
この魔王の姿はインカ帝国以前に存在したプレ・インカ文明であるモチェ王国のワカラハーダ遺跡・古シパン王の副葬品の壺に描かれていた図像が元ネタである。
なお上記の伝承は、怪奇作家・佐藤有文氏の書籍での解説である。
2015年にペルーのチクラヨ市に、同遺跡の図像をリアルな姿にアレンジした像の一体として設置されたが、特に上記のような伝承は伝わっていないという。
創作での扱い
グループSNEによる人の想いによって妖怪が生まれる世界を舞台としたシェアワールドノベルシリーズで、友野詳による長編「闇より帰りきて」に、海の妖怪軍団の一員としてズデンクという名で登場した。