曖昧さ回避
- 何らかの理由で逆さになっている男で、タロットカードの『吊るされた男』を描いたものや、謎のシチュエーションでこのような姿になっているイラストにこのタグがつけられている。
- 昭和時代に書かれた『世界妖怪図鑑』などに掲載されていた、アフリカの伝承であるという手足が逆に、頭も逆さについているという妖怪。さかさ男とも表記される。※この項で解説
妖怪さかさ男
※メイン画像
さかさ魔神、さかさ魔、さかさ、さかさっ子(♀の妖怪)、アペラーナという名で紹介する書籍もある。
アフリカのジャングルに現れるといわれる妖怪で、手のかわりに足が、足のかわりに手が生えており頭も逆さについている。
出会ってしまったものは金縛りにあってしまい、そこへ誰でも簡単に答えられるたわいもない質問を3回してくる。
しかし、この質問に対しすべて反対の意味で答えないと(「お前は男か?」「女だ!」など)、手足を取り替えられて同じ姿に変えられてしまう(バラバラにされて殺されるとも)。
魂を喰らうために民家の近く現れ、ヒューヒューと笛のような声で鳴くと中央アフリカのウバンギ族に伝承されるともいわれ、水木しげるの妖怪辞典にはアシャンティ(実はアフリカ・ガーナの民族や地域)という名で紹介されていたので、その名で知っているものも多いだろう。
書籍によっては猫のような声で人を誘うともいわれ、フランスの元植民地行政官の歴史学者ユベール・デシャンの著書を翻訳した「黒いアフリカの宗教」(1963年:白水社刊)に、同様の記述がされている。
都市伝説のさかさ男
作家・オカルト研究家山口敏太郎氏によると、日本の小学生の間で雨の夜に夜更かしや夜遊びしていると現れ、逆さ言葉を強要してくる同じ姿の都市伝説妖怪が噂されているという。
噛んでしまったりしてうまく答えられない者は、どこかに連れ去られてしまう。