概要
鮮やかな色彩を持つ事から美しい鳥として知られている。
体長は35cm程度だがオスは長い飾り羽を含めると全長90-120cmにもなる。
頭から背にかけて光沢のある濃緑色をしており、腹部は鮮やかな赤色をしている。
ケツァールはアステカの主要言語だったナワトル語由来で、「大きく輝いた尾羽」または「ケツァールの尾の雨覆羽」という意味から。
語根のquetzは、「立つ」という意味で、羽を立てた状態を意味する。
ケツァールは本来、本種を意味し、日本語などでは主にその意味で使う。しかし、スペイン語や英語では主にケツァール属Pharomachrusの総称で、さらにアメリカ鳥学会(AOU)はEuptilotis属をケツァールに含めている。そのため、この種の英語名はQuetzalではなくResplendent Quetzal(輝くケツァール)となっている。
種小名mocinnoは記事者パブロ・デ・ラ・ジャーべの恩師ホセ・モシーニョのラテン語化である。
文化
中南米
古代アステカでは農耕神ケツァルコアトルの使いであり、ケツァールの羽毛を身につける事は最高位の聖職者と王だけに許された特権であった。
グアテマラの国鳥で、通貨単位名でもある。ただし、日本では、通貨としては「ケツァル」と言うことが多い。
日本
静岡朝日テレビのマスコットキャラクター、この鳥をモチーフにしたキャラ、アーサーが1993年10月1日から2005年3月末まで使われていた。
また、鳳凰の一種とも言われる鸞の外観について、合致するとの指摘もある。
北海道テレビ放送の番組「水曜どうでしょう」には、この鳥を撮影するためにコスタリカで苦闘する企画がある。