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ロビソン

ろびそん

南アメリカで伝承される狼男。七男(ロビソン)って、それはないでしょう!
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曖昧さ回避編集

  1. アルゼンチンに伝わる7番目に生まれた子供が化けるとされる人狼。→本項で解説
  2. アメリカ海軍のミサイル駆逐艦。
  3. 人名の一種。

概要編集

南アメリカのアルゼンチンウルグアイパラグアイブラジルなどで伝承される狼男


この呼び名はスペイン語Lobisón)で、ポルトガル語ではロビスオメーン/ロビスオーメン(Lobisomem)と呼ばれている。


この狼男は七人兄弟の末っ子である七男が、大人になると変じると信じられており、金曜日満月になると赤い目をした異常に首が太い姿の獣人態に変身し、その鋭い爪や牙で老若男女区別無く襲いかかると恐れられている。


なお聖なる力を苦手にしているので、キリスト教の洗礼を受ける前の幼い子供が特に狙われる。


頑丈な体をしているので普通の攻撃は有効でなく、ロビソンを倒すためには聖水で浸した銃弾を打ち込むしかないが、素早いためによほどのことがないと当たらない。


七男をロビソンにしないために、聖水で清めたナイフで傷つけるという儀式があるが、この方法も絶対ではなく、失敗した場合には儀式を行った者がまっさきに狙われてしまうので覚悟が必要である。


この伝承は民衆のなかに根強く残っており、かつては不幸な行き違いもあったといわれる。


余談編集

  • この伝承がある地域にはタテガミオオカミという狼がおり、邪眼で鶏を殺し、目玉や身体の一部、糞が呪薬やお守りになると信じられていた。
  • 『南米妖怪図鑑』の著者ホセ・サナルディ氏は、アルゼンチンの大学で知り合った友人が七男であると聞いたが、現在では大統領によってロビソンではないという認定書が発行されていることを知ったというエピソードを書いている。
  • パラグアイのグアラニー族の神話では、邪神の七男はルイソンと呼ばれる狼男であるといわれるので、この伝承の元ネタなのかもしれない。
  • 南米ではネコ科の猛獣ジャガーの獣人、チグレ・カピアンゴの伝承も有名である。
  • 2013年6月(2015年や2016年ともされる)にブラジルのパウメイラ・ドス・インジオスで死体が発見されたと写真が公開されているが、発見時期の情報があやふやで正体はビッグフットとされることもあり、犬の死体などで造られたフェイクであるもよう。
  • 2014年にブラジルの密林で撮影された、白いツルッとした肌の胎児のような未確認生物の正体も、ロビソンではないかと一部でいわれている。

関連タグ編集

南米妖怪 狼男 人狼 獣人

七男


ストリゴイ:同じく7番目の子が変じると伝承されるルーマニア吸血鬼

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