「探偵たちよ、安らかに眠れ」「さよなら、コナン」
概要
劇場版名探偵コナン第10作目を記念して、レギュラーメンバーが勢揃いしたオールスター作品として制作。オールスター作品に仕立てられたのは原作者青山剛昌の要望である。そのためポスターや映画パンフレットでは、この時点でのメイン・サブレギュラー(主要な話に関わった人物等)キャラクターがほぼ全員集合したものが描かれている。しかし「オールスター作品」となってはいるが、本編で登場せず背景のみの登場となったキャラクターも多数いる。
服部平蔵、遠山銀司郎、横溝重悟、白馬探(ただし本人ではない)、宮本由美(台詞はなく姿のみ)が劇場版初登場。
本作の脚本は、TVシリーズの第1話を担当した柏原寛司が担当しており、第1話と同じく遊園地が舞台となっており、ラストも第1話の犯行現場となったジェットコースターで締められているなど、第1話を強く意識した展開となっている。
ストーリー
ある人物から調査依頼を受けた毛利小五郎は、蘭・江戸川コナン、少年探偵団らと共に、横浜市に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。
園内のホテルに着いた一行は、腕時計型フリーパスIDを配られる。すると部屋にコナンと小五郎だけが部屋に呼び止められて顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。
依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら全員のフリーパスIDを爆破する」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられており、無理やりはずしたり園内の敷地外に出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。
依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、急いでホテルを飛び出していく。
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 職業等 |
---|---|---|
伊東末彦 | 古谷徹 | 強盗事件の容疑者とされる会社社長 |
清水麗子 | 平野文 | 行方不明になった伊東の部下の秘書室長 |
西尾正治 | 伊東の部下の営業部長。射殺される | |
高田正雄 | 田原アルノ | 依頼人の秘書 |
竜阿茶 | 小山力也 | 小五郎の知人でもある私立探偵 |
深山総一郎 | 野島昭生 | 深山商事社長 |
鬼塚/蛭子 | 深山に雇われた殺し屋 | |
大野 | 小野坂昌也 | ひったくり犯 |
武 | 遊佐浩二 | 横浜海洋大学CRY横浜犯罪研究会会員 |
優 | 半場友恵 | 横浜海洋大学CRY横浜犯罪研究会会員 |
カズ | 岩田光央 | ホームレス |
占い師 | 杉山佳寿子 | 現金輸送車襲撃事件の目撃者 |
警察官 | 大沢在昌(小説家) | 神奈川県警所属 |
余談
本作にはのちに重要キャラを担当する事となる声優が多く出演している。
特に竜阿茶役の小山氏は2代目毛利小五郎を演じる事となる為、モニター越しではあったが新旧小五郎役の共演となった。
伊藤末彦の声を務める古谷徹氏はのちに安室透を、清水麗子の声を務める平野文氏は若狭留美をそれぞれ演じている。