概要
『名探偵コナン』におけるゴジラのような存在。名前の由来はゴジラ+ガメラだと思われる。
第一作は少なくとも新一が小学生の頃から存在する。
ステゴサウルスの骨盤のような背びれを生やしたやや細身の身体に、後頭部より伸びる複数の角が特徴というデザイン。
少年探偵団の吉田歩美、小嶋元太、円谷光彦が大好きな作品で、江戸川コナン、灰原哀は同じ探偵団の枠組みとして、阿笠博士は保護者役として付き合うことが多い。
阿笠はゴジラの監督である三上大輔の友人であり、その伝手で少年探偵団は撮影見学に出掛けられた。
コナンは新一として小学生の頃に何度もこの作品を見ていたため初期の三部作には見飽きているが、「野望篇」は楽しかったのか「革命篇」を楽しみにしている。
灰原哀も第一作を「科学を溺愛した愚かな人間の末路を描いた良作」と評し、ファイナルではゴメラの内臓ぶちまけシーンで思わず怖がるなど純粋に作品を堪能している節がある。
また遠山和葉は熱狂的なゴメラファンである。
学習漫画にはガモラという弟分怪獣がいるほか、「メカゴメラ」「キングゴドラ」というライバル怪獣もいる模様。
指輪の妖精・エメラ
指輪の妖精・エメラというこのゴメラを宥める役の妖精がいる。
指輪から現れる小さな妖精で、金髪碧眼に緑色のミニワンピース、妖精の翅とティンカーベルを連想させる。
女優の坂口友美が演じており、10年前のデビュー当時14歳であった初期に引き続き、最新作でも継続してエメラを演じ続けている。
モデルはモスラとコミュニケーションをとる小美人、名前は同原作者のYAIBAのピラミッド編に登場する鉄刃の協力者エメラルドに因むと考えられる。
余談であるが、坂口は『大怪獣ゴメラ殺人事件』で当時の担当プロデューサーからシリーズ終了後に「映画の主役の女刑事役」の話が出されていたらしいが、坂口の担当声優の湯屋敦子はその後佐藤美和子を演じ、レギュラー化している。
また『最後の上映殺人事件』にて登場した映画内のエメラの声は小林愛が担当しており、10年前と声が変わっている。
シリーズ終了の危機
『大怪獣ゴメラ殺人事件』では当時の担当プロディーサー・亀井修に使い古された演出とワンパターンな音楽、レギュラーの子役・坂口友美の高年齢化、特殊効果、セットや着ぐるみの修繕費に金もかかりすぎると現実のゴジラのように「所詮は子供だまし。もう時代じゃない」「1年もたてばみんな忘れるよ。あんなゴムでできた化け物の事なんか」と散々馬鹿にされており、第4作目でゴメラが死亡するという結末で終了する予定だった。
しかし、このシリーズ存続を巡って起こった事件により結果的に継続することが決まった。
その後もシリーズの危機を乗り越えようとスタッフが努力していくことを決意し、現在でもシリーズ存続のために頑張っているようである。
なお最終作と銘打たれていた作品は事件の影響で一着しかないスーツが焼かれてしまったため、過去作の映像を切り張りすることで死亡シーンはカットされた。
現在の所12作まで作られているが、中盤以降sその殆どが「さらばゴメラ」「ゴメラ革命篇」など最終作のようなサブタイトルを掲げていた。なお和葉曰く、スーツアクターが変わってからは微妙な作品が続いているらしい。
アニメコナン2020年新春エピソード『大怪獣ゴメラVS仮面ヤイバー』ではメインのネタの1つとなる。-
作品リスト
# | タイトル | 備考 |
---|---|---|
1 | 大怪獣ゴメラ | 少年探偵団映画鑑賞【1】 |
2 | ゴメラの逆襲 | 鑑賞中に事件発生で中断【1】 |
3 | ゴメラ対メカゴメラ | 上映予定だったが中断【1】 |
4 | ゴメラ最後の決戦 | 少年探偵団が撮影見学した作品【2】 |
5 | ゴメラ対キングギャオラ | 杯戸町の映画館でオールナイトされた【3】 |
6 | ゴメラ対モフラ対メカゴメラ | 杯戸町の映画館でオールナイトされた【3】 |
7 | キングギャオラ対モフラ対パラコン | 杯戸町の映画館でオールナイトされた【3】 |
8 | ゴメラよ永遠に | 存在が言及される【4】 |
9 | さらばゴメラ | 存在が言及される【4】 |
10 | 大怪獣ゴメラ ファイナル | 少年探偵団と白鳥任三郎が鑑賞【4】 |
11 | 大怪獣ゴメラ「野望篇」 | 少年探偵団と阿笠博士が鑑賞【5】 |
12 | 大怪獣ゴメラ「革命篇」 | 野望篇の半年後に公開予定【5】 |
EX | 大怪獣ゴメラVS仮面ヤイバー | 仮面ヤイバーとのコラボレーション【6】 |
【1】 | 『最後の上映殺人事件』:原作222-224話(23巻)、アニメ138-139話 |
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映画館・キネカ7にてリバイバル上映されたが上映中に事件発生 | |
【2】 | 『大怪獣ゴメラ殺人事件』:原作128-130話(13巻)、アニメ63話 |
撮影中に事件発生、ゴジラ役の松井秀豪による最後のゴメラ | |
【3】 | 『赤白黄色と探偵団』:原作622-624話(60巻)、アニメ509-510話 |
容疑者の一人が供述した事件発生時のアリバイ | |
【4】 | 『白鳥警部、桜の思い出』:原作687-689話(66巻)、アニメ568-569話 |
杯戸シネマにて上映、少年探偵団と白鳥は鑑賞後に事件に巻き込まれる | |
【5】 | 『初恋の共同捜査』:原作790-792話(75巻)、アニメ659-660話 |
上映後に阿笠が駐車した駐車場で連続車上荒らし事件が発生、傷害事件も発生 | |
【6】 | 『大怪獣ゴメラVS仮面ヤイバー』:アニメ965-968話 |
制作発表会にて殺人事件、更にイベント会場に爆弾が仕掛けらてしまう |
余談
鳴き声は『ウルトラマン』に登場したギャンゴやテレスドンの流用。
初登場エピソード収録の第13巻の表紙写真は東宝から許可を得た上で『ゴジラVSデストロイア』の撮影風景が使用されている。