概要
演:石丸謙二郎
太陽神レトの代理人と呼ばれていたレト教の教主。身長195㎝ぐらい。禿頭の大柄な老人。
ラスト達に与えらた不完全な賢者の石のはまった指輪を使い奇跡の業を起こし、生体錬成でキメラを作り出していた。
戦闘力は非戦闘員がいきなり賢者の石を手にしただけなので、錬成にかまけてそれ以外を疎かにしておりエド曰く「ド三流」。一応、人体錬成を行えば反動で肉体を持っていかれることぐらいは知っていた。
エド「降りて来いよド三流 格の違いってやつを見せてやる!!」
「神の御業」と称したインチキ宗教でリオールの住民をたぶらかし、クーデターを起こそうとした(旧アニメでは1・2話に話が跨っているので群衆を扇動した挙句神像を動かしてエルリック兄弟を捕え、エドを監禁し銀時計を奪ったりと悪の限りを尽くしている)が、たまたま居合わせたエルリック兄弟の作ったスピーカーで計画を町中に伝播され、破れかぶれになって挑むも賢者の石の使い過ぎでリバウンドを起こして自滅し、失脚した。
逃走するも最後はラストから用済みとされ、ツメで額を貫かれ、加えてグラトニーに食われた。なお、旧アニメ版ではラストの答えも待たずに襲い掛かったグラトニーにあっさり食い殺されている。
更に死亡した後も、エンヴィーがそっくりそのまま成り代わり、リオールの暴動を巻き起こす神輿に祀り上げられる。これに伴い原作や新アニメでは膨大な血が流れ、旧アニメではそれに加え最悪の事態を招く結果となる。
原作と旧アニメ版ではリバウンドの痛みに悶絶した際に賢者の石が破損したことで、騙されたエドの怒りを買い神像の拳を巨大化させた一撃を喰らい気絶したが、新アニメ版では最後の抵抗と言わんばかりに巨大化するも原作同様に敗北し、直後賢者の石が破損して愕然としたエドから怒鳴られ情けない声を上げながら逃げる描写が追加された。
作ったキメラ
ライオンとワニのキメラ
原作に登場。ライオンそっくりだが下半身はワニが合成されたキメラ。牙や爪は石をも斬り裂く(コーネロによれば粗悪な鉄であれば破壊できる)。
コーネロに命じられエドに襲いかかるも機械鎧を噛まされてしまい、殴り飛ばされてKO。気絶しているうちに主君は失脚し、気がついたらグラトニーに食い殺されていた。
エド「どうしたネコ野郎、しっかり味わえよ。」
オウムのキメラ
旧アニメ版に登場。連れていた緑のオウムを無理矢理巨大化させキメラに変えた。
空中から襲い掛かってエドの槍(アニメではコーネロが地面を砂に変えたので砂から直接錬成した)を折り、そのまま足を折ろうとしたがそっちは機械鎧の足であり失敗。エドに殴り飛ばされKO。
こいつもグラトニーに食われた。
蘇る死者
旧アニメ版で登場。かつて死んでいった人たちを蘇らせたとされていたが、勿論そんなことはできず、実際は巨大な白いオウムのキメラに死んだ人間の声帯模写をやらせただけであった。しかも寿命も短く、次々に別の鳥を殺してその肉体に魂を移し替えなければならないという完全な欠陥品。
「指輪」で狂暴化させられて口封じのためにロゼに襲い掛かるも体が大きすぎて動きも鈍く、アルにあっさり倒されている。
これをベール越しに人々に見せることでレト教は死者蘇生も可能であるという大ウソを喧伝していた。
実写映画版
本作ではロゼの存在がカットされているためか、賢者の石を求めるエドに追いかけられるシーンから始まり、群衆の前で通行人の女性を人質に取った事で本性を暴かれる展開となっている。
エドに敗北した直後に駆けつけたロイ・マスタング率いるアメストリス軍の追跡を振り切って逃走した末に原作通りの末路を辿っていた。
関連タグ
赤きエリクシルの悪魔:冒頭は原作再現なのでこいつも悪役として登場。思う存分ぶん殴ることが可能。これを合わせてエドワードの上記の「ネコ野郎」のセリフはアニメ合わせて3回も言っていたことになっている。
ルジョン:旧アニメ版に登場したアニメオリジナルキャラ。同じくホムンクルスから不完全な賢者の石を与えられて良いように利用された人物であるが、コーネロとは逆に根は善人である。
お父様:原作及び新アニメ版のラスボス。最初の敵であるコーネロとは圧倒的な実力差があるが、我欲のために借り物の力を振るう点はコーネロと重なる。最終盤にはエドから「立てよド三流 オレ達とおまえとの格の違いってやつを見せてやる!!!」とコーネロに発したものを再現した台詞を発せられている。また、意識したかは不明だが神父の英訳は「ファーザー」である。