曖昧さ回避
- 「鋼の錬金術師」の2003年度版のアニメに登場するオリジナルキャラクター。本稿で説明
- 韓国のコスメブランド。→Lejong
1の概要
CV:子安武人
2003年度版『鋼の錬金術師』の第35話「愚者の再会」で登場したゲストキャラクター。
眼鏡をかけた青年で2年前に故郷を襲った原因不明の化石病の治療法を見つけるために錬金術の研究に明け暮れていたところをちょうど村の付近を訪れていたラストから与えられた知識と賢者の石で化石病を治療させる術を会得していた。
婚約者のリビアをはじめとした村人達は化石病に苦しめられていたが、ルジョンの手によって克服していた。
化石病は文字通り肌が化石のように硬化して死に至る原因不明の難病とされているが、実はラストを含めたホムンクルス達が意図的に流行らせたものであり、全ては「賢者の石を作れる錬金術師」を探すためのマッチポンプであった。
そして、ラストから与えられた賢者の石は紛い物で化石病を一時的に治すものでしかなく、ルジョンがラストに出会う以前から同様の手口で他の村にも被害を与えていた事が語られている。
早い話、ホムンクルスの掌の上で踊らされ続けたルジョンは黒幕の道具にされただけの道化であった。
そうとは知らずに偽りの力を盲信した結果、自分を必要としてくれたラストに惚れ込んでしまう。
2年後の現在。紛い物の賢者の石の効果が薄れ始めた事で再び化石病が流行してしまい、新しい賢者の石を探すために旅に出ていたところを偶然ラストと再会。
2年前と同様に村を救った後にプロポーズ同然の想いをラストに告げたが、ラストにとっては自身のトラウマ(傷の男の兄)を思い出させるものでしかなく、ほどなく彼女からは用済みと見なされて殺害されてしまう。
直後に村人達が一斉に化石病になって力尽き、ルジョンを心配したリビアも例外なく命を落とした。
エルリック兄弟が村を訪れた際にはルジョンが自身を愛したリビアに抱きしめられた状態で発見される等、サブタイトル通りの皮肉な末路であった。
しかし、更に皮肉だったのはラストもまた黒幕の掌の上で踊らされた道具だった事実であろう。
余談
ルジョン役の子安氏は2009年版「FULLMETAL ALCHEMIST」で奇しくも傷の男の兄を演じていた。
なお、厳密にいえば石ではないが、体中の筋肉などの組織が骨組織になりまるで石化してゆくように悪化してゆき最後は死亡するという難病ならば、『進行性骨化性線維異形成症』という名称で実在し、かの有名な医療マンガブラック・ジャックでも取り上げられている。当時は研究が全くとい進んでおらず今現在でも有効な治療法がない病気なので、作中ではは多少強引にせざるを得なかったが。
関連タグ
コーネロ:同じくホムンクルスから不完全な賢者の石を与えられて良いように利用された人物であるが、こちらは同情の余地の無い悪党である。
マジハール、怪盗サイレーン:同じく2003年版アニメに登場した井上キャラ。前者は愛に依存したために破滅した末路が共通している。
御影神牙:似たような末路を辿った他作品キャラクター。