「流石ホーエンハイムの息子さんだ。どうやら偉大な才能を受け継いだらしい」
「君にも手伝ってもらうよ。私の愛のために、魂の定着を…」
CV:土師孝也
概要
2003年版アニメの『鋼の錬金術師』第4話「愛の錬成」に登場したアニメオリジナルキャラクターである錬金術師の中年男性。
エルリック兄弟の父ホーエンハイム・エルリックの友人であり、現在は次々と若い女性が姿を消す噂が流れる村に住んでいる。
作中の行動
頼れる錬金術師として村人達からは慕われているが、実は連続失踪事件の犯人であり、20年前に転落事故で恋人のカリンを失った苦しみから逃れるためにカリンに似せた生ける人形を作ろうと密かに次々と若い女性を生贄にしてきたのが真相であった。
ホーエンハイムに宛てた「人体錬成に関する手紙」を通じてエルリック兄弟が村を訪ねてきた事をキッカケに計画に綻びが生じてしまい、運悪く自身の本性を目撃した村人のクローゼを生贄にしようとしたところをエルリック兄弟に阻止されてしまう。
そして、最近村に移住してきた老女の正体が死んだと思われたカリン本人という事実をエドワード・エルリックに突きつけられたが、すっかり年老いた彼女がカリンである事を信じられずに錯乱。
激昂しながら剣でエドワードに襲いかかるも、最期は自滅する形で自身の剣で串刺しにされて致命傷を負ってしまい、自身に駆け寄ったカリンに対して「お前がカリンではない…カリンであるはずがない」と現実を受け止められないまま命を落とした。
やる事なす事が裏目に出た末に目の前のカリンはおろか全てが無駄に終わった自分すらも見ようとしなかった皮肉な末路と言えるが、更に皮肉だったのは友人であったホーエンハイムものちにやる事なす事が裏目に出て破滅の道を歩んでしまった事であろう。
備考
人体錬成について記された手紙をホーエンハイムに宛てた事から、当初は人体錬成でカリンを生き返らせようと試みていたようであったが、ほどなく自身の才能では不可能と気づいて断念していた。
もっとも、当のカリンが存命していた上に仮に実行した場合はある人物のような末路を辿っていたであろう。
また、作中ではラストが村を訪れており、ラストを含めたホムンクルス達がマジハールを凶行に駆り立てた可能性もある。
20年前に死亡したと思われたカリンは一命を取り留めた時点で記憶を失っており、20年間「レビ」と名乗って別の場所で暮らしていたが、本編が開始する以前に記憶を取り戻してマジハールがいる村へと移り住んでいた。
関連タグ
怪盗サイレーン、ルジョン:同じく2003年版アニメの井上キャラ。後者は愛に依存したために破滅した末路が共通している。
ショウ・タッカー:2003年版アニメではマジハールと似たような凶行に走っていた。
盲目の錬金術師:ある意味間違ってはいない。
セブルス・スネイプ:中の人(吹替)繋がり。容姿がマジハールに似ている。
リヤン・ハワード:同じような末路を辿った他作品キャラ。