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演:井上正大


概要

魔戒騎士として正当な家系に生まれた、「影煌騎士・狼是(えいこうきし・ろーぜ)」の称号を受け継ぐ魔戒騎士。灰色の鞘に収められた魔戒剣を武器とし、パートナーである魔戒法師・楓沙とは息の合った連携でホラーを討滅する。

その腕前は確かであり、楓沙からも「最高の魔戒騎士にもなれる」と言われているが、その一方で「優しすぎる」とも言われ、EPISODE0では子供を思う親の気持ちに反応して現れたホラー・ノンロッソに対して苦戦を強いられる一面もあった(もっとも、これは後述する過去のトラウマも影響していたが)。


かつては父・御影瑞斗と母・御影小百合、そして弟の御影刀眞の4人家族で、屋敷の庭で稽古をしながら茶会を楽しむような、絵に描いたような幸せな家庭であった。

しかし本編開始の半年前、ホラーに憑依された瑞斗が小百合を殺害するという悲劇に見舞われる。魔戒騎士の使命に従い、瑞斗=ホラーに剣を向ける神牙だったが、事情を知らない刀眞が瑞斗を庇うように割って入る。神牙によって小百合を殺害されたと勘違いした刀眞は「お前がホラーだ!」と神牙を糾弾するが、神牙は刀眞の目の前でホラーを討滅した。

この出来事は神牙の精神に暗い影を落としており、前述のノンロッソ戦ではこの出来事のトラウマから剣を振るうことを躊躇していた。


暗い過去を持つがそれでも模範的な魔戒騎士であろうとする存在として生きてきたが、EPISODE1でホラー・カデーナの攻撃で右手を負傷して以降、右手で斬ったホラーを元の人間に戻すという謎の力に目覚める。

この力に驚きつつも、前向きに捉え、ホラー化してしまった不幸な人々を救おうと決意した神牙だったが・・・。


その正体

その正体は、かつて「神の牙」の異名を持つ元魔戒騎士にして、「ホラー喰いのホラー」と呼ばれたホラー、ジンガの転生した姿である。

劇場作品「神ノ牙-KAMINOKIBA-」のポストクレジットシーンにて魔界に現れた後、ホラーの始祖・メシアに立ち向かうも敗北。しかし闇へと散ったその魂は遙かな刻を経て、正当な魔戒騎士の家系、御影家の人間として転生した。

ホラーへと堕ちたジンガが、再び忌み嫌っていた「光」として転生したのは皮肉としか言いようがない。


神牙本人は前世の記憶を失っているが、その影響は現世において皆無とは言い切れない演出が多い。


特に身に纏う狼是の鎧はそれが顕著であり、その姿はジンガのホラー態に非常に酷似している。但し、魔戒騎士の鎧は代々受け継がれていくもののため、偶然の一致という可能性もある。その一方で道外流牙のように、当代において何かしらの要因により、鎧の形状が変化するという例もあることから、一概に影響が無いとも言い切れない


また、小百合を失った一件で見せた憎悪の表情は、ジンガのそれに近いものがあった。

※ジンガもまた、ホラーに堕ちる以前に身内を奪われるという悲劇を経験している。


公開されているPVでは既に前世のジンガと邂逅する様子がおさめられているが、果たして……?


関連項目

神ノ牙-JINGA- 牙狼 魔戒騎士


  • ジンガ…前世の姿。
  • アミリ…ジンガのパートナーであるホラー。ホラーへと堕ちる以前はジンガの妻だった。演じる松野井雅は神牙の魔導具・アルヴァの声を演じている。
  • 道外流牙…前世で剣を交えた黄金騎士。TVシリーズ、劇場版で幾度と剣を交えたライバルとも言うべき存在。

ルシアーノ・グスマン…神牙と同じく、ホラー化してしまった人間を救おうとした魔戒法師


バージル…もう1人の自分と邂逅する羽目になった主人公繋がり。


















ネタバレ注意









































































「右手で斬ったホラーを元の人間に戻す」神牙の能力は強力であり、精神的にどん底の状態にあったホラー素体の人間たちを「ホラーだけ取り除いて」復活させ、人生をやり直す機会を与えることに成功。弟・刀眞のホラー化という絶望的な局面をも回避し、やがて神牙はこの力を自分にとって無くてはならないものと認識するようになる。


一方、番犬所はこの力に一定の理解を示しつつも、その本質を確かめなければならないと警戒の念も見せる。

そして、番犬所の懸念を裏付けるかのように、次第に神牙の周りでは「魔戒法師が消える」「ホラーを追っていったはずの神牙が1人でいる=ホラー素体の人間が復活していない」といった異常な事態が起こるようになる。


番犬所の狼斬だけでなく楓沙までもがこの状況に疑問を抱き、神牙に冷静になるよう促すが、自分の能力に次第に依存し出していた上、直前に神牙を救世主と崇める男の言葉に虚栄心を煽られていた神牙は逆に冷静さを失っていき、番犬所、さらには楓沙までもを自分(と、ホラーのままかもしれないという疑いをかけられた刀眞)を陥れる敵だとみなすようになってしまう。

刀眞と共に逃亡者となった神牙は追い詰められ、ついに越えてはならない一線を越えてしまう・・・。


最終話にて精神世界で対面したジンガは、かつて神牙が人間に戻した人々の現在を映し出し、彼らが突如ホラーに戻って周囲の人間を食らっていく姿を見せつけ、真実を語る。


神牙に宿った力の正体は、自らの養分となるホラーを神牙に集めさせるためにジンガが与えたものであり、実際は斬った相手をホラーに憑依される直前に戻しているだけで、ジンガの合図一つで元のホラーとして再生される偽りの希望でしかなかった(更に言うならば、父がホラーと化したのは神牙がジンガの転生体だと知ったアミリの仕業であり、それによって神牙が「ホラーを人間に戻す都合のいい力」に縋りたくなるよう仕組んでいた)。

そしてそれは弟、刀眞も例外ではなく、現実世界に戻った自分に斬りかかる刀眞を必死に説得しようとするも、弟は「お前は兄ではない、ホラーだ」というかつて放った呪いの言葉を再び投げつけながらホラーに変貌。


再び神牙を精神世界に引きずり込んだジンガは都合のいい希望に踊らされた神牙を嘲笑。自分の知る魔戒騎士ならばそんなものには見向きもしなかったと罵り、魔戒騎士としての使命を果たすよう神牙を煽り立てるが、全てを失った神牙にはもう、剣を握る意思は残されていなかった。

弟を斬ることも自分を斬ることも出来ない、そんな神牙に失望したジンガはその精神を消滅させ、完全に肉体を乗っ取ると、大量のホラーを吸収した刀眞を斬り捨て、何処かへと去っていった。


関連タグ(ネタバレ)

???:ラスボスに肉体を乗っ取られた主人公繋がり。

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