cv:玄田哲章
概要
帝国軍参謀本部・作戦参謀本部次長。階級は准将(初登場時)、劇場版では中将。
同僚のハンス・フォン・ゼートゥーアとは同期の盟友。
豪快かつ活動的な風貌をしているが、優れた戦略・戦術観をもつ優秀な軍人でもある。
緻密な頭脳をもつゼートゥ―アとともに、大戦下の帝国の軍事を担当し、帝国の領土拡大を視野に入れつつ、早期の戦争終結のための作戦案を立案、実行に移していく。
書籍版での動向
作戦の重鎮として戦力の拠出を度々戦務の重鎮ゼートゥーアに依頼。
作戦による勝利を目指す立場と兵站と継戦能力を保持する戦務の立場の違いから、遠慮の要らない盟友ということもあり、ゼートゥーアとは幾度となく激論を戦わせた。
終わりのない戦争により疲弊する帝国を憂い、作戦の成功で講和の機会を作り出すも、現実的な条件では納得しない国内世論の反発のせいで好機を逃しゼートゥーア共々苦悩する。
その後(ネタバレあり)
国民世論や最高統帥府の要請に応え、あくまで戦争による勝利を目指し続けるルーデルドルフ。
前線の実態を自らの目で見たことで、なるべく穏当な条件で敗北することでしか祖国の存続は図れないと確信したゼートゥーア。
東部戦線での鉄槌作戦成功(7巻)による講和を好機を逃した後、ルーデルドルフが同盟国イルドアへの侵攻を構想しだしたことにより、それに反対するゼートゥーアとの間の亀裂が深刻なものと化してしまう。
祖国の存続のため、ゼートゥーアは苦悩の末にルーデルドルフの暗殺を決意し、賛同を得たターニャ・デグレチャフをその実行犯として共に暗殺計画を練る。
ルーデルドルフの前線視察の際にその搭乗機を護衛するターニャが敵の攻撃と偽って撃墜する計画が実行に移されようとしたまさにその時、敵の攻撃が現実のものとなるまさかの事態を迎える。
敵対する連合王国は帝国が運用する暗号通信をひそかに解読しており、ルーデルドルフの前線視察計画を察知して実際に大規模な攻撃部隊を差し向けていたのだ。
敵と言う目撃者がいるが故、一転して本気で護衛の役割を全うしようとするターニャの姿に、内心ゼートゥーアによる暗殺を疑っていたルーデルドルフは安堵。
結局、圧倒的な戦力差の前に搭乗機は被弾し爆発することとなったが、死の直前のルーデルドルフは盟友に暗殺の意思がなかったことを喜び、納得して死に臨んでいた。
その後、盟友との決裂の原因となったイルドア侵攻は、情勢の変化により結局ゼートゥーアが実行することとなる。