概要
制作は東京ムービー。
フランスでは1983年9月10日から1986年2月1日に放送され、日本では衛星アニメ劇場枠で、1990年8月15日から9月14日に26話が放送されて、1994年4月7日から1996年3月21日の再放送では、残りの話数も追加された。
1999年には「GO!GO!ガジェット」として実写映画化された。
2015年現在Netflixでは、新作CGアニメシリーズの『ガジェット警部の事件簿』が配信されている。
ストーリー
メトロ・シティのガジェット警部は、バナナの皮で滑って転ぶという不慮の事故で死亡してしまうが、フォンスリックスタイン教授の手によって、全身にあらゆる装置(ガジェット)が仕込まれたサイボーグとして復活した。
やることなすことドジばかりのガジェット警部だが、本人の強運とペニーやブレインの陰のサポートによって、様々な事件を切り抜けていく。
登場人物
- ガジェット警部(CV:玄田哲章)
今作の主人公。帽子とトレンチコートがトレードマーク。
いずれも装備のうちに入っており、帽子からプロペラを出して空を飛んだり、靴の裏からローラーを出して高速移動したり、また指先に仕込まれた電話で秘密通信をしたりと関連イラストのような場面もしばしば見られる。
生真面目な性格で、自身を優秀な警官だと少なからず自負している節があるものの、実際にはドジを踏んでばかりの迷警官。
しかしながら警官としての正義感は本物であり、悪人を前にしても怯むことなく体内に内蔵されたガジェットと正義の心で立ち向かい、事件を解決しようとする好漢でもある。
ドジゆえに事件を解決する能力は正直言って低く、そのため悪人の素性や居場所を突き止めた姪のペニーと犬のブレインにそれとなく誘導され、悪人のところへと乗り込んで行って成敗、というのが本作における半ばお約束となっている。
- ペニー(CV:高田由美)
ガジェットの姪で、外見的にはまだ幼い美少女。
しかし内面は大人顔負けの頭脳と行動力を持った天才少女であり、本作における実質的な名探偵役。
正義感が空回りしまくりのドジっ子なおじさんを陰からサポートしており、作中の大半の事件は彼女と犬のブレインが解決していると言っても過言ではない。
それでも、あくまで自身は裏方に徹し、若輩ながらドジなおじさんを立てるすべを弁えているとっても良い子。
- ブレイン(CV:フランク・ウェルカー)
ペニーのペットである犬。喋れないが、人語の理解は可能で二足歩行も出来るなど、飼い主に似て非常に賢い天才犬。
変装が得意で、ペニーの指示でガジェット警部を毎回陰ながらサポートする苦労人…ならぬ苦労犬。
「ブレイン」という名前ではあるが、どちらかというとペニーが頭脳労働担当で、ブレインは肉体労働担当な印象を受ける。
- クインビー署長(CV:辻村真人)
ガジェットの上司。毎回珍妙な変装をしては彼の前に現れ、指令書(読んだ後は証拠隠滅のために爆発するお約束の仕掛け付き)を渡してはぞんざいにこれを返され、爆風を浴びる可哀想なお方。
翻訳の影響か、署長だったり部長だったりと肩書がいまいち安定しない。
- ドクタークロウ(CV:小関一)
秘密結社マッドの首魁。常に腕しか見せないため、衛星アニメ劇場内で正体予想大会が開かれたこともある。
大物の風格漂う人物であるが、マッドの技術を自分たちの利益追求のためにばかり利用するなど、見かけはともかくやってることは妙に俗物くさい変な奴。
- マッドキャット(CV:フランク・ウェルカー)
ドクタークロウのペット。ドクタークロウがご機嫌斜めの時は決まって八つ当たりの標的にされる気の毒な猫。
主題歌
オープニング・エンディング
「Inspector Gadget」(邦題:ガジェット警部)
関連イラスト
階級「Inspector」について
邦題でこそ警部であるが、実は国によってInspectorの階級的位置づけはまちまちであり、警部補だとする国もあれば警視正だとする国もあるし、ただの捜査官とする国もある。