ゆみみみっくすとはゲームアーツが制作、販売したメガCD用ゲームソフトである。ジャンルは少女漫画系のインタラクティブコミックである。
キャラデザイン・シナリオは竹本泉で、これが初のゲーム作品となる。
『ゆみみっくす』は誤りで、正しくは「み」が3つである。
概要
長年の人気作家でありながら、アニメ化とは無縁であった(現在でもTVアニメ、OVA作品が無い)竹本泉の初めてとも言える動画作品でもある。キャラデザインやシナリオや他にも絵コンテやレイアウト、ボツになっているが主題歌の作詞まで行ったという気合の入れようである。
主題歌、EDは高橋由美子が担当している(当時セガのテラドライブ、ゲームギアのCM、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の販促ビデオで出演している)が当初は竹本泉が作詞した曲を使用される予定だったものの、高橋由美子の起用により没になった。「ゆみみみっくすREMIX」の設定資料では『まっている』『カーニバル』『夢時計』という題名で作詞された詩を見る事が出来る。
ジャンルとしてはアドベンチャーゲーム(デジタルコミック)でゲームオーバーという要素は無く、EDは3つある。
現在から見ればスペックが格段に落ちるメガCDではあったが(その上当時としても同時発色数は他機種に劣っていた)、ストレスの無い読み込み(あらかじめ作ったアニメーションを流すのではなく、リアルタイムで描写している)や竹本泉の画風を崩すことの無い映像で評価は高い。
発売時には販促も兼ねて竹本泉自身によるコミカライズがとあるゲーム誌と漫画雑誌に短期連載された。作品は「しましま曜日」単行本(アスキー版、絶版)に収録されている。
その後、FM TOWNS、セガサターン、Windows95に移植された。セガサターン版はタイトルが「ゆみみみっくすREMIX」となり、オマケのミニゲームが付いている。
OP(ゆみみみっくすREMIX)
シナリオ
妄想癖のある主演ヒロイン、吉沢弓美が見た夢をきっかけに、さまざまな不思議な現象をゆみみが解決していくストーリーだが、最初は自覚はなかったのだが…。
キャラクター
- 吉沢弓美(CV:平松晶子)主人公。妄想癖があり、寝相は悪い。放送部員で園芸部所属。好きな科目は英語、苦手な科目は数学、体育は更に苦手。貧乳。
- 桜崎桜子(CV:篠原恵美)弓美の親友で、バリバリの現実主義者。いつも何か食べているが、いくら食べても太らない。巨乳。幼馴染の真一にアプローチしているが、中々相手してくれない模様。
- 松崎真一(CV:関俊彦)桜子の幼馴染で新聞部員。竹本泉の他作品「虹色♪爆発娘」にも同名のキャラクターが登場している。桜子のような巨乳の女が嫌い。秘かに吉沢弓美に興味を持っている…。
- 森下りえ(CV:西原久美子)弓美の後輩。弓美たちに不思議な現象が発生するきっかけを持ちかけてくる。弓美と同様、貧乳。
- 部長(CV:梅津秀行)弓美の所属する放送部の委員長であり、新聞部の部長。EDでは部長と表記、本名不明。
- ナレーション:玄田哲章が担当。ツッコミが厳しい。
その他
ウィンドウズやX68000などで、メガCD版をエミュレーターソフトを介さず動かすフリーソフトが存在する。