単語としての『GODZILLA』
ゴジラの英語表記。現在では一部の英和辞典にも載っているなど、英語圏における固有名詞の1つとして完全に定着している。
この綴りは1956年に東宝がアメリカで『Godzilla, King of the Monsters』を放映した際に最初に設定された。
日本でこのゴジラの海外名が知られるようになったのは1998年のリメイク作の公開、ひいてはその後の松井秀喜選手のメジャーリーグにおける活躍あたりからであろう。
ゴジラをそのまま英語表記すると「Gojira」となるが、あえてこのような変わった綴りにしたのは神を意味する「GOD」を入れることで強そうなイメージとゴジラが唯一無二の存在であるということを欧米人に認識してもらうという意図があったためと言われている。ただし「GOD」にまつわる慣例に倣って「ゴッドジラ」ではなく「ガッドジラ」若しくは本記事のよみがなにも書かれている「ガッズィーラ」といった発音になってしまっている。
なおモンスターバースシリーズ(後述)に出演した渡辺謙は作中で“ガッズィーラ(Godzilla)”という英語発音ではなくあえて“ゴジラ(Gojira)”という日本語の発音に拘っている。「リテイクが出たら仕方ない」と思っていたが、完成した映画では渡辺の日本語発音版がそのまま使用されることになった(ちなみに、本作のインタビューで判明したが、渡辺謙はガメラ派らしい)。
アメリカのファンが劇場でこの日本語発音の“ゴジラ”に熱狂し喝采を送ったのを見た渡辺は「嬉しかったですね」と述べている。
2016年のシン・ゴジラにおいて、アメリカ出身のカヨコ・アン・パタースンは当初「ガッズィーラ」と発音していたが、作品中盤で「ガッ」と言いかけた後「ゴジラ」と言い直している。
アメコミ版におけるタイトル
GODZILLA KING OF THE MONSTERS
恐るべき凶悪怪獣としてアメリカの街を破壊し、ついにはあのアベンジャーズと対戦するというもの。今にしてみればかなりカオスかつ夢の競演な展開。
そこからレッドローニンなる巨大ロボが造られることとなる。
他にもファンタスティックフォーと対決した事もあった。
トランスフォーマーでも第3話でニック・フューリーがゴジラの存在をほのめかしている。
なお、契約が切れた後もリヴァイアサンという似た怪獣が出ていたとか(参照)。
その他
出版の権利が移行され、ダークホース社やIDW社などからいくつかタイトルが出された。
ちなみにダークホース社版は「vs大魔神!?」、さらには「巨大化したバスケットボール選手との対戦」といった物語も。
IDWでは『ゴジラ in Hell』というアメコミのシリーズもあり、内容はなんとゴジラが地獄に落ちてそこで亡者や極卒などと戦い地獄を脱出するというものである。
『ルーラーズ・オブ・アース』や『ハーフセンチュリー・ウォー』、『ゴジラ in Hell』などは邦訳もされている。
ハリウッド版におけるタイトル
ハリウッドではこれまでに4作『GODZILLA』と題した作品が作られている。
トライスター版
GODZILLA
詳細はGODZILLA1998を参照
GODZILLA THE SERIES
詳細はゴジラ・ザ・シリーズを参照
モンスターバースシリーズ
そのトライスター版公開から約16年後の2014年よりレジェンダリー・ピクチャーズおよびワーナー・ブラザーズが制作、展開している独自の怪獣(ゴジラ)映画シリーズ。
GODZILLA-ゴジラ-
詳細はGODZILLA-ゴジラ-を参照
GODZILLA KING OF THE MONSTERS
上述した2014年版の続編作品。
詳細はキング・オブ・モンスターズを参照。
GODZILLA vs. KONG
『髑髏島の巨神』および『KOM』の続編にあたるMVシリーズ第四弾
詳細はGODZILLAVSKONGを参照。
GODZILLA × KONG THE NEW EMPIRE
『GODZILLAVSKONG』の続編であるMVシリーズ第五弾
詳細はゴジラxコング:新たなる帝国を参照。
アニメ映画『GODZILLA』
2017年から2018年にかけて日本で展開されたアニメーション映画シリーズ。
詳細はGODZILLA(アニメ映画)を参照。