概要
2023年に上演された新作歌舞伎。
正式タイトルは『刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)』。
2023年7月2日~27日、東京・新橋演舞場にて上演された。
開演前にはゲームを知らない観客への案内として、審神者の従者こと武彦(尾上隆松)押彦(中村獅一)がこんのすけを模した着物姿で登場。刀剣乱舞の世界観や設定の説明を行った。
その他、本来は見られないカーテンコールや女性からの大向うの掛け声、SNSでの拡散をお願いする看板を持った演者からのアピールなど、新作歌舞伎ならではの新しい情景が見られた。
その後2024年4月5日、シネマ歌舞伎として発表。全国の映画館で公開された。2024年8月28日、DVD/Blu-layが発売。
2025年1月9日、新たな配役を迎えての第二作の上演およびティザービジュアルが発表。上演は2025年7月(東京・新橋演舞場)、8月(福岡・博多座、京都・京都四條南座)。
あらすじ
月刀剣縁桐
時は西暦2205年。室町時代後期の歴史を改変するために時間遡行軍が出撃した報告を受け、審神者は三日月宗近、小烏丸、髭切、膝丸、同田貫正国、小狐丸の六振りを呼び出し、永禄年間(1558~1570)に向かわせる。しかし三日月宗近は、逡巡する様子を見せる。実は時の将軍足利義輝は、三日月宗近の最初の主であったとも、その愛刀であったとも伝わるためである。
やがて永禄の世に顕現した刀剣男士たちは、足利義輝や妹の紅梅姫、執権の松永弾正・久直親子たちと交錯しながら、歴史を守るための戦いに身を投じていく……。
配役
『月刀剣縁桐』
- 三日月宗近:尾上松也
- 小狐丸/足利義輝:尾上右近
- 同田貫正国/松永大和之助久直:中村鷹之資
- 髭切/義輝妹 紅梅姫:中村莟玉
- 膝丸:上村吉太朗
- 小烏丸:河合雪之丞
- 異界の翁:澤村國矢(現・精四郎)
- 異界の嫗:市川蔦之助
- 山口左司馬:大谷龍生
- 弾正奥方 柵:中村歌女之丞
- 善法寺春清:大谷桂三
- 松永弾正:中村梅玉
第二作
- 三日月宗近:尾上松也
- 小烏丸:河合雪之丞
- 同田貫正国:中村鷹之資
- 髭切:中村莟玉
- 膝丸:上村吉太朗
- 加州清光:尾上左近
- 陸奥守吉行:中村歌昇
- 鬼丸国綱:中村獅童