イザナギ(ペルソナ4)
いざなぎ
我は汝、汝は我
汝、己が双眸を見開き、今こそ発せよ!
「ペルソナ4」主人公の初期ペルソナ。
由来は、日本神話において国生みの神と言われる男神、伊弉諾命。
デザインコンセプトは「応援団長」。
召喚セリフは単に「イザナギッ!」あるいは「行け!イザナギ!」。召喚する際にはタロットを左腕で握り潰す。
その外見は黒い長ラン(菊紋が肩に描かれている)に白ハチマキを締め、長得物を携えたまさに「番長」。
言わずもがなP4主人公の愛称である「番長」の由来のひとつとなっている。
とにかくカッコイイそのビジュアルにより人気を博し、能力・スキルともに伸び悩む初期ペルソナにもかかわらずコアなファンが多い。版権イラストやコミカライズ、TVアニメでも優遇されており、たとえ運任せの合体事故という不毛かつ不確定な道のりを進んででもイザナギを使い続けたい願うプレイヤーが後を絶たなかった。
オルフェウス先輩は泣いていい。
仲間との絆を深め、真実の先にある更なる真実を求めた時、新たな姿に…。
電撃属性と物理攻撃を得意とするアタッカー。
前作のオルフェウスに比べると弱点が1つ、耐性持ち、無効持ちと明らかに性能がアップしている。
とは言えやっぱり初期ペルソナであるため、普通に弱い。特に最初のボスが弱点である疾風属性を使うため、苦戦を強いられる事も。
しかしそこはワイルドの複数ペルソナでいくらでもカバーが可能。
雑魚戦のムドでイゴる事が無いのは十分ありがたい性能である。(もっとも雑魚がムドを使い出す頃にはほとんどのプレイヤーはとっくに合体素材に使って上位のペルソナを装備しているだろうが…)
物理アタッカーを担うエースペルソナとして大活躍。
もちろん複数のペルソナを使い分けるのだが、ボス戦の大一番でラストを飾るのは大抵イザナギとなる。
特に12話の9連召喚ラッシュや、25話の真犯人との一騎打ちは見どころ。
ただし、闇無効のイザナギですら、仲間が作った劇物中の劇物は無効に出来なかった模様。これにはアリスもビックリである。
P4GAでは序盤からコンセントレイト→マハジオダイン→木っ端みじん切り→刹那五月雨撃ち・・・と、明らかに事故ナギを超えた何かにしか思えない壊れ性能で視聴者の度肝を抜いた。
P4Uシリーズ
主人公の性能はスタンダードだが、ペルソナであるイザナギは若干クセがある。
何故か原作では習得できないジオダインを使えるが、そこはご愛嬌。覚醒SPスキルは「十文字斬り」。
20周年記念特装版特典及び有料DLCとして登場。
また色違いである「イザナギ・賊神(ピカロ)」も同封。耐性・弱点や成長性に差異は無いが、こちらは素でジオダインを覚える。
本家とは学ランにチェック模様が追加され、ベルト型ハチマキが赤くなっているという違いを持つ。
よく見ると覗き穴の形状もビジュアルバンドのメイクを思わせるものになっている。
やはり、即死魔法で事故らない闇無効は偉大。元から弱くはない光方面も装備で何とかすることでさらにスキがなくなり、安定する壁役として重宝する。Q2では新たに加わったエイハ系(闇属性ダメージ)も無効というアルセーヌ涙目の利点も増えた。
「P4U」で使用した「十文字斬り」もデフォルトで習得している。
神話との関連
また、本作のイザナギは槍を武器としているが、神話のイザナギも天沼矛あるいは天逆鉾という矛を持っているとされ、前者を用いて国生みを行ったとされる。
それにしても、なぜ電撃属性を当てがわれたのかは不明である。
妻とされるイザナミの体には死後に8体の雷神である火雷大神が生じているという伝承があり、これが元ネタだったりするのだろうか?
前作との関連
前作の主人公ペルソナであるオルフェウスとは元ネタが「死んだ妻を取り戻しに冥界下りの旅に出るも、自身の行動が原因で妻と永遠に離れ離れになってしまった」エピソードを持つという共通点があり、この神話は実際に比較神話学でも扱われる題材である。
何はともあれ、このようなエピソードがある点からアルカナが旅人を表す「愚者」となるのは納得である。