概要
ルビー・サファイア・エメラルド独特(同名の別要素はポケモンDPtにもあったが)の要素。
過去作では「ひみつきち」。ポケモンORASではこの要素も復活する事となった。
作成には勿論、過去作と同じくひみつのちからが必要。
様々なグッズで飾ったり、トレーナーとバトルをするといった基本要素はそのままに、12年間の環境変化を反映させた新たな要素が追加されている。
例えば基地の送受信はすれちがい通信を用いて自動的に行われるようになり、別にQRコードを作成してデータを長期的物理的に保存・配布できるようにもなった。
なお、『手持ちに反映されるポケモン』は原作から仕様が変わって、「すれちがい通信時・QRコード作成時に手持ちに入れていたポケモンの上から3匹」となっている。
データは強制的におきにいり登録されるため、勝手に消えたりしないのでご安心を。
ちなみにバトルをすれば、しっかり経験値も手に入る上に、図鑑にも遭遇記録が残る。
その為高レベルハピナス3匹から膨大な経験値を稼ぐ(ハピナス道場)といった事も可能であり、そうした秘密基地を求めてエンジョイ勢のみならず、対人戦に精を出すヘビーユーザーの間でも盛んに基地巡りが行われている。
もっとも彼らにとっては伝説で固めた秘密基地など邪魔でしかないので、QRコードで送る場合は配慮してあげよう。
基地内に居られる人数も増えた。
原作では基本的に作成者一人だけがいる、と言う状態であったが、ORASでは他の基地のトレーナーを仲間にして「したっぱ」にする事が出来るようになった。
「したっぱ」とはバトルができる他、様々な得意技でプレイヤーをサポートしてくれる。
通常バトルは1日1回だが、下記のプラチナランクになる事で1日2回受けられるようになる。
また、DPt版のひみつきちにあったフラッグシステムが導入されている。
フラッグは各基地のパソコンの傍にあり、1日につき1つの基地から1つ獲得できる。
すれ違いやWi-Fiで更新した後で仲間にしたトレーナーから、その日に獲得したフラッグをもらえる事も。フラッグを集める事でランクが上がり、ギリーから新たなグッズがもらえたり、ひみつきちギルドで新たなグッズが買えるようになる。
プラチナランクまで上げるとバトル回数を増やせるほか、ガブリアスナイトが入手できる。
プレイヤーにとっては嬉しい特典だが、ギリーの相棒はフライゴン。どこか哀愁が漂う…。
プラチナランクまでに必要な旗の数は総計1000。頑張ってすれ違いまくろう。
念の為に言っておくが、自身のひみつきちからフラッグを取られてもこれまで自分が獲得したフラッグの総数には影響はない。
ポケモンSVのボウルシティにはORASで登場したグッズの一部が「作者不明」の街のオブジェクトとして登場している。実はこれは、ミナモびじゅつかんで「自分の展示品を飾ってもらえない」と嘆いていたNPC芸術家の作品である。
問題点
普通に遊べば楽しいスーパーひみつきちだが、中にはあえて楽しめなくする事に熱意を注ぐひねくれ者もいる。普通のプレイヤーは彼らによってしばしば非常に不快な思いをさせられている。
特に問題となっているのがしたっぱやグッズをフラッグを取れないような配置にするひみつきちの存在である。そうした基地作りを試みる者はRSE時代から存在していた。
しかし、当時は作成者の位置は固定され、下手にそういう基地を作ると自分が出られなくなる仕様だったため、その数は現在よりずっと少なかった。何よりレコード交換で直接コンタクトを取らなければ基地がロムに出現しなかったため、作成者の判別は容易であった。
だが今作では作成者の位置を自由に移動できるようになり、フラッグを取れない配置のまま基地から出る事が可能になった。その上で、悪質な基地を不特定多数に自動送信してくるのである。
基地の削除手続き自体は容易なのだが、それが出来るのは自分の基地、もしくはその基地のパソコンからのみ。後者はフラッグと同時に塞いでいる事がほとんどのため、ほぼ確実に無用な移動を行う羽目になる。幸い今作の「そらをとぶ」は道路にも飛べる様になっているので、移動も多少楽になってはいるが。
変形で作成者をしたっぱにしなければ旗を取れないような配置にしている者も存在し、自分の基地が5人全員埋まっている場合はわざわざ自分の基地に戻りしたっぱの誰かを解雇しに行かなければならない。逆に旗は取れるが作成者にたどり着けない構図にするプレイヤーもいる。
勿論両方の構図にしているプレイヤーもいる。
いずれにせよ、そのような基地に遭遇してしまう度に自分の基地への往復を強いられるのだ。
もちろん挨拶文で「しね」「(わざと旗や作成者にたどり着けない基地にカスタムしたうえで)ざまぁ」などと煽ったり、特定のキャラクターへの暴言、理解できてしまうと頭を抱えるようなスラングの類を設定するプレイヤーも健在である。バトル用の文章でそうした行為に及ぶプレイヤーは減少傾向にあったのだが、ここで発散しているという事なのだろうか…。
このように一方的に悪質プレイヤーが優位になる仕様となってしまっており、結果アクセスがし辛い場所にひみつきちを建てようとしないプレイヤーを増やしている元凶の一つになってしまっている。
純粋に楽しみたいプレイヤーにとってはただの妨害行為でしかない。まさに誰得。
この反省を踏まえてなのか、次回作であるポケモンサン・ムーンのやり込み要素の一つ、フェスサークルではいわゆる「ブロックリスト」に該当する、悪質プレイヤーのアクセスを遮断するためのおことわりリストが設けられている。
これらの原因は、ひとえにWi-Fiというお互い顔が見えない空間を介しているという事に尽きるだろう。決して治安が良いとは言えないネット社会は、子供用ゲームのおまけ的要素であってもこうした悪質行為を蔓延させるのである。そんな劣悪環境での1000本のフラッグ集めは、予想以上に手を焼く事になると覚悟しておいてほしい。
弱みにつけ込んでtwitterなどで「毎日30本フラッグ渡せます!」とQRコードを載せ、わざと自分が作った悪質な基地をお気に入り登録させるという詐欺行為をする輩まで存在している。
たかが遊び、されど遊び。プレイヤーには今一度ネチケットというものを考えてもらいたい。
しかし、中にはあえてフラッグに辿り着きにくい基地にしているプレイヤーもいる。
基地に置けるアイテムにはワープしたりできたりするものもあるのでよく使われている。
恐らくポケモンジムの様に複雑な造りにして、自分の基地に来た他のプレイヤーが基地をどう攻略するのか楽しむプレイヤー達だと思われる。
なので、ちゃんとフラッグは取れるし作成者にも話しかけられる。
一概に一部のプレイヤーが上記の様な不快にさせる様な事はしているが、こういう難しい造りにはするが上記の様な悪意のないプレイヤーもいる事を忘れないでほしい。