Incredibox
いんくれでぃぼっくす
PUMP IT UP AND CHILL!
So far so goodが開発した音楽作曲ツール。名前の由来はIncredible+Beatboxから。
20種類のアイコンと上半身裸の男性がおり、アイコンをドラッグして男性に服を着させていき、男性達が発する様々なメロディーを組み合わせて作曲するというお手軽なもの。
アイコンはビート、エフェクト、メロディー、ボイス*(V1とV2のみコーラスと兼用)の4種類のカテゴリーに分かれており、バージョンによっては色が各パートで分けられている(一部例外)。
また、自動で演奏したり曲を録音してダウンロードや投稿、共有したりもできる。
2016年にモバイル版が登場し、常に男性が7人いる状態になってる等など変更点がある。
2023年4月下旬のアップデートではアイコンや男性の配置が一新され、置いた直後に音を鳴らすようになった。また、タイトル画面のアイコン大きくなった(新バージョンはアイコンが灰色になっておりComing soon…と表記されてる)。
- V1 Alpha(Original)/アルファ(オリジナル)
Incrediboxの最初のバージョン。
元はOriginalだったものを2018年にAlphaとしてリマスターしたもの。
オリジナル版はアニメーションがあまり発達しておらず、アイコンも14個しかなかった。そのためリメイク版では全ての音声が再録されており、アニメーションも他のバージョンより滑らかに動くようになり、表情も激しくなってる。
- V2 Little miss/リトル・ミス
2012年に追加された第2のバージョン。ジャンルはヒップホップ。元々のアイコンは虹色だったが、アップデートでV1同様白黒になった。このバージョンから衣装が専用のものになっている。
また、帽子は各パートで統一されており、このバージョンからはボーナスに男性が登場し、MVらしいデザインになる。
- V3 Sunrise/サンライズ
2013年に追加されたバージョン。
ジャンルはエレクトロポップであり、タイトル通り日の出をモチーフにしている。
このバージョンから役割毎に色が付くようになった。
ビートは緑色であり、ヒップホップの格好をしている。エフェクトは青色であり、近未来感あふれるデザインになってる(一部はダフトパンクをモチーフにしている)。メロディーは赤色であり、アメリカ大陸の文明を意識したようなデザイン。ボイスは黄色で、その3つを混ぜたようなデザインになってる。
ちなみにバージョンと同じ名前のボーナス・キャラクターが存在するバージョンである。
- V4 The love(Axe boat)/ザ・ラブ(アックスボート)
2014年に追加されたバージョン。ジャンルはエレクトロニックミュージック。元々はAxeboatというバージョン名であり、後にThe loveという名前になった。
Axeboatでは服やデザインが異なり、Axeboatのシンボルが付いている。ボーナス2と3は約2年後とかなりの年月を開けてリリースされた。
ちなみに体験版で唯一プレイできるバージョンである。
- V5 Brazil/ブラジル
2016年に追加、スマホ版で最初に追加されたバージョン。
タイトルの通りブラジルがテーマとなっており、キャラクターもポルトガル語で喋るようになっている。
英語以外のバージョンとしてはこれが初である。
キャラクターはブラジルの部族やサッカーユニフォームを着たものが見られるが、メロディーなのにポルトガル語で歌う、ボイスなのにトランペットの音を鳴らす(しかも名前がBass)など色々ややこしくなってる。
- V6 Alive/アライブ
2018年に追加された。日本をテーマにしている。ジャンルはトラップと思われる。所々に日本語が散りばめられてたり、最新技術が進んだ未来的なデザイン、ダークな雰囲気が漂う日本の文化などと、どこか日本らしさが出ているが台詞は英語そのもの。
キャラクターは鬼や狐のお面、兜を被った侍などが多く見られる。後述のDystopia同様に機械音やマスクを着けたキャラの割合が多い。
- V7 Jeevan/ジーバン
2019年に追加。インドをテーマとした7番目のバージョン。Jeevanとはヒンディー語で「人生」という意味。
上記のBrazil同様に英語以外の言語が使われており、このバージョンのキャラクターはヒンディー語を喋る。
キャラクターはガネーシャやシヴァ、ターバンを着けたものやコブラを首に巻いたもの、中にはサリーを被ったものまでいる。まさにインド人もびっくり。
- V8 Dystopia/ディストピア
2020年に追加されたバージョン。ジャンルはサイバーパンク系の音楽となってる。
遠い未来の都市が舞台となっており、キャラクターも大半がロボットになっており、中には完全にロボットのような見た目のものまでいる。
このボーナスはV6とV7の2倍の長さになっており、一つ一つがストーリーのようなものになっている。
ロボットだけあって機械音声や合成音を発するものが多い。また、アイコンの色はV2のLittle miss以来全色統一されている。
YouTubeではボーナスを全て繋げたショートムービーが公開されている。
- V9 Wekiddy
2023年4月末に追加。5月始めにモバイル版がリリースされた。
90年代がテーマとなる。キャラクターはラップ調で喋ったりするのがいるものの、一部キャラクターはレトロゲームの筐体、絵文字、ファービー、ドット絵などV8以上に異質な部分が見られる。
このバージョン最大の特徴はパートに関係なく複数の色が混在しており、アイコンの色がバラバラになっている(それも数が揃ってない)。また、ボーナスには過去バージョンの要素が散りばめられてる。
- Bite-size Beats/ビートサイズビーツ
キャラクターはレッド、イエロー、ブルー、グリーン、オレンジ、ブラウンの6人がおり、アイコンは4種類しかないが、キャラクター毎に4種類のアイコンをドラッグすると様々な音を発してくれる。なお、1つのキャラクターでエフェクトやメロディーなど同じ音を出すのは出来ない。ボーナスは1つのみ。
現在サービスは終了してるが、有志によりあるサイトで使用できるようになってる。
- この記事は2023年の最初に作られた。
(2022年の最後に作られた記事はイン・ザ・ファイナル)
- 日本を始めとしたアジアでは知名度が少ないためか、実況動画やファンアートが少ない(YouTubeやニコニコ動画でも10本程しかない)。また、日本語も対応しているものの、直訳したかのような不自然な箇所が所々にある(Visit The Store!(ショップを訪問!)、に捧げる、など)。
- V3のボーナス1「Little Child」の「Hey!」の部分は曲の一部のであり、厳密には歌詞ではない。これはV7のボーナス1のボイスとV8のボーナス1の「Reaching the star」も同様。
- ボーナスの「The Choir」、「The Sailor」、「Santa」、「Dance」、「Love」の5つはアップデートで再録された。V1のボーナスは全てアニメーションが更新されており、V2、V3はボーナスに必要なキャラクターの一部が差し替えられ、「Love」はタイトルが「Baby」に変更された。
- Bite-Size Beatsのボーナスは期間限定でジェシー・J氏の曲「Real Deal」に置き換わってた。ムービーはSo far so goodによるオリジナルである。
- Axeboatの最初のボイスだけ全く別の声を発していた。
- V8のあるキャラクターにはとあるモールス信号が隠されている。
- V8のアイコンには僅かに色が違うものが2つ存在する。
- V9の内部データにてキャラクターの名前は殆どが有名なヒップホップアーティストのオマージュとなっている。それとこのバージョンのキャラ全員の名前は現時点で過去のどのバージョンにも同じ名前のキャラが存在しない(最低でもLittle missには1人だけ(口笛担当)いる)。
- V9のレトロゲーム筐体のキャラはV8のボーナス2が元ネタであり、待機時には画面にそのアイコンが映ってる。画面では一度やられるものの、復活後にあの電磁界でドローンを撃破する。
- このアプリは世界各地の学校で教育機材としても使われている。ちなみに男性は上半身裸ではなくタンクトップを着た姿になってる。これはおそらく男性の上半身が露出してる表現が教育上不適切だと思われるため。
- ダウンロード数はAppstoreで110万ダウンロードされているにもかかわらずプレイユーザー数は約7000万人を越えてる。
- Appstoreの有料アプリダウンロードランキングでは世界一売れたゲームであるMinecraftを上回り1位になった事例がある。
- 2019年にはリリース10周年記念に伴い、バージョンと同じ名前の7曲を収録したアルバム「10th anniversary」のリリースが発表された。そして約2年後にはオリジナルの9曲を収録した「The Unreleased」もリリースされた。こちらはよく聴いてみると1曲1曲に各バージョンのサウンドが入っている。また曲のタイトルはバージョン名の没案だったりする(一部のタイトルは有志によりModが製作されている)。