「お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ!」
概要
PCとは「ポケモンセンター」の略称であり、ゲーム初代から登場している白衣の女性キャラクター。
ポケモン各作品において「ポケモンセンター」は町を中心とした各地にあり、ポケモンを回復させたり、通信対戦などの通信機能を取り扱う施設だが、彼女はそのうちの回復所の受付をしている。
アニメ版のジョーイさんとは別人であるが、第6世代で「ポケセンおねえさん」と呼ばれるまでは特定の呼称が存在しなかった影響で、プレイヤーおよび一部アニポケ視聴者からはゲーム版もひっくるめて「ジョーイさん」と呼ばれたりもする。
第7世代において「バトルツリー」に彼女達のうちの一人がポケモントレーナーとして登場したことで、正式に「PCおねえさん」という肩書きが判明した。
一見、同一人物のように見えるが、各ポケモンセンターのお姉さんたちは全員がほぼ同じ姿なだけで施設ごとに異なる人物である。
また地方ごとにポケモンセンターのお姉さんの格好は少し異なったりする。
また、ポケカでも「ポケモンセンターのお姉さん」のトレーナーズカードが登場しており、カロス地方版とガラル地方版の2枚が存在する(効果は同じ)。
各世代のポケセンおねえさん
『BW』からはグラフィックの向上もあり、より地方ごとのデザインの違いが大きくなっている。
第1世代(RGBP)
赤・緑・青ではロングヘアで無帽のお姉さんだったが、ピカチュウ版で彼女をもとにしたアニメ版のキャラクター「ジョーイ」のデザインが逆輸入された。
第2世代(GSC)
ゲームボーイカラー向けに発売された第2世代では、髪の毛と衣装の配色の差別化がなされた。
ゲームボーイ・ゲームボーイカラー共通用の金銀ではピンク色の制服、ゲームボーイカラー専用のクリスタル版では水色の制服を着ている。
第3世代(RSE・FRLG)~第4世代(HGSS)
『ルビー・サファイア』からはゲームハードの画質向上で色が鮮明になり、完全に当時のアニメ版のジョーイと同じ配色となった。
第5世代(BW・BW2)
制服の色味がコーラルピンク寄りになり、髪型の輪が大きくなった。
第6世代(X・ORAS)
頭身アップや解像度向上により、はっきりと衣装が確認できるようになったのはここから。
前髪は右に流し、ナースキャップと胸元ににモンスターボールを基調としたマークが追加され、制服はこれまでピンク服と白エプロンで分かれていたのが、ピンクと白の五分袖丈のツートン服に一体化されて襟も白になっている。
バトルハウスにいる彼女に話しかけると普段の様子からは思いもよらぬ意外な本音をプレイヤーにぶちまけてくる。
同世代の『ORAS』でも同様のグラフィックが使用されている。
第7世代(SM・USUM)
髪は後ろで一つの輪に束ねており、制服はピンク色基調の従来に比べて涼しげな雰囲気になっている。
前述したように、運次第ではバトルツリーのトレーナーとして登場するものの、本気で強いので覚悟して挑むこと。
ピンク基調だが左半身側は大胆な黒ラインと白地という、デザインそのものに女性看護師とポケセンマークの意匠を融合させたデザイン。
キャップには黄色のモンスターボールのワンポイントが入っている。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではポケセンお姉さんにまつわるサブエピソードがある。
また、女の子主人公のみ条件を満たすとポケモンセンターの制服が入手できる。
(ピカブイ)
FRLGを踏襲し、配色だけでなく衣装の細部も限りなくジョーイさんに近いスタイル。
唯一の差異はキャップのマークであり、赤十字ではなくポケセンマークになっている。
第8世代(剣盾)
束ねた輪を左に寄せた髪型。制服はグレーの膨らんだ袖に白のロングエプロンとクラシカルなデザインになっている。
白と灰色を基調にしており、古風ながら現代寄りの医療従事者らしいシックな衣装になった。
ともすれば地味にも見えるが、ガラル地方のポケセンは歴代でも屈指の規模を誇る壁面スクリーンを採用しているため、これでも十分目立つ。
なお、歴代でポケセンマークの意匠がもっとも薄い。キャップのラインに名残がある程度か。
第9世代(SV)
本作ではポケモンセンターが街の中だけでなくフィールドの各地に点在していることから、医療系のスタッフというよりかは、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアの店員を思わせる服装となっている。シリーズ初となるパンツスタイルでもある。
最初のポケモンセンターを訪れると、以降しばらくの間ポケモンセンターに立ち寄るたびにメニュー画面の開き方と操作方法を教えてくれる。
ちなみに、現在アカデミーで学校保健師を務めているミモザも以前はポケモンセンターに勤めていたとのことで、前職はPCおねえさんだったのではないか?という考察がある。
キタカミの里にもスイリョクタウンに1人だけ常駐しているが、パルデアのポケセンおねえさんとは異なり、ギャルっぽい風貌になっていたため、プレイヤーの間で話題になった。
なお、風貌だけでなく制服のデザインも異なっており、こちらの方が若干ラフな感じになっている(彼女が個人的に気崩している可能性もあるが)。
普段は暇そうにスマホを弄っているが、話しかければちゃんとポケモンを回復してくれるのでご安心を。なお、カウンター越しでなく、側面若しくは後方から彼女に直接話しかけることも可能だが、この際は「やばっ 距離 近いですってー 回復の ご依頼は カウンターごしに お願しゃーす」という台詞が帰ってきて断られてしまう。
なお、番外編「キビキビパニック」ではとある理由から村人がキビキビー!!する羽目になるのだが、彼女は事態にドン引きするような反応こそ見られるが、特に異常は見られなかった。
どうやってこんな異常事態で無事にいられたのかは特に理由は語られない(プレイヤーからは、「常にスマホを弄っていて下を向いているので、相手を洗脳するための餅を口に放り込めなかったからではないか?」と考察されている)。