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遠近法

えんきんほう

遠近法は、遠近感を持った表現を行う絵画や作図などで使用される手法。
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特に英語でperspectiveと呼ばれる透視図法を指すことが多い。このほかにも「空気遠近法」と呼ばれる、「近くのものは明瞭かつ鮮やかに、遠くのものはぼかして沈んだ色合いで表現する」技法も存在し、透視図法と同一に用いることも可能である。


透視図法編集

透視図法の特徴として「同じ大きさの物でも、視点から距離が離れたものほど小さく描く」こと、「ある角度からの視線では物は歪んで見える」ことがあげられる。


この技法を用いると、歪みにより四角形台形に、楕円に描かれる。そして水平線と呼ばれる「遠ざかるにつれそちらに向かっていく線」というものが存在し、その遠ざかるものが向かう場所が点の場合は消失点となる。

 

平面の置き方により一点透視図法二点透視図法三点透視図法などの技法が存在する。これは消失点の置き方による分類であり、一般的に消失点は複数存在しても構わないものとして扱われる。


歴史編集

まず古代ギリシャ舞台芸術として使われたとされる。

その後イスラム黄金時代の科学者が光学理論を打ち立てたが、イスラム文化が絵画に興味がなかったことで絵画の技法として使用されることはなかった。


ヨーロッパにおいては13世紀にイタリアにおいて初めてこの技法を用いた作品が描かれたとされ、15世紀ごろフィレンツェにおいて幾何学と結び付けられて用いられるようになった。

 さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチ空気遠近法とこの技法を結び付け、さらにこの技法を発展させた(ただし、彼の用いた技法は現代ではパースが強すぎるとされる)。


東洋では水墨画が空気遠近法を使っていたものの、透視図法はついに生まれなかった。


関連項目編集

構図 パース 幾何学 空気遠近 遠近感 アイレベル

参照編集

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