曖昧さ回避
いずれの用法も和製英語であり、英語圏では通じない為注意が必要。英語の "bust-up" は、大喧嘩、恋人関係の破局や夫婦の離婚、破産などの意味。
1.の概要
pixivにおいてはこの意味で使われることが多い。
正式には「バストアップショット」といい、漫画やコンピュータゲームでも登場人物を強調する際に日常的に使われる手法である。
近年は「キャラクターが行う」という形式で作られる実況や解説の動画も増えており、そうした用途にバストアップだけを集めた素材を制作・配布する人もいる。
反対に、全身が映る立ち絵は「ロング(ロングショット)」と呼ばれる。
前述の通り和製英語であり、そもそも "bust-up shot" という言葉は存在しない。「『胸』から『上』」という感覚で「『バスト』『アップ』」と言ってしまったのだろう。しかし "bust" は本来「胸から上の部分」や「胸像」の意味であり、"up" など付ける必要はない。正しい英語では "bust shot" と表現する。
仮に英語圏で "bust-up shot" という言葉を使うと「大喧嘩している場面を撮影した映像」もしくは「大喧嘩の挙げ句に銃撃」などと誤解されかねない。
なお、ロングショットのほうは正しい英語 "long shot" に準じた表現である。
2.の概要
意外かもしれないが、一般的にはこの意味で使われることの方が多い。
それも「巨乳化」のような半ばネタ的な用法ではなく、大真面目に生きた人間の胸を大きくするという用法で、である。
どちらかと言うと整形手術には至らない、マッサージや体操といった「自分でも簡単にできる」手段を指す傾向がある。何がとは言わないが、色々と苦労している人は多いのだろう。
こちらも前述の通り和製英語である。こちらは「『胸囲』を『増大させる』」という感覚で「『バスト』『アップ』」と言ってしまったのだろう。確かに "up" には「~を増大させる」という他動詞としての用法もないわけではないが、非常に俗語的であり、いずれにせよ名詞や動詞の直後に置かれれば副詞として扱われるのが当然である為、増大の意味にはならない。英語では "breast enlargement" や "breast enhancement" などと表現すれば通ずるだろう。