概念
一般に遠近法と言えば、遠くのものほど小さく見えるような手法が思い浮かばれる。
これは線遠近法を用いた透視図であり、一点透視図法、二点透視図法などが存在する。
しかし、人間の眼に映る形をそのまま表現しようとすると、線遠近法だけでは不十分なことがある。
例えば、自然の風景の中で遠くのものがかすんで見えることがある。
これは眼に入る光の違いによる現象のため、今までの線遠近法では表現することができない。
この“かすむ現象”を表現するために、空気遠近が用いられる。
絵画では、色を周りの風景と混ぜることで表現が可能となる。