概要
作者が自分からつけている場合は謙遜の意味が大きいが、他者からつけられる場合はむしろ賞賛の意味のほうが大きい。
イラストというものは、現実世界では表現できないものも表現できるものであり、また「見栄えがあれば手法はどうでもいい」部分がある。
そのため、注目させたい場所の強調や、現実にはない空間作りとしてあえてパースを崩した絵なども存在する。
良く行われる例として挙げられるのは「向かい側真正面から見た電車のロングシート座席」(実際には被写体との距離が2.5m前後しかないためレンズ収差で周囲が必ずゆがんでしまい、爾後画像加工しない限り写真や動画では撮影できない)や、「ロボットの立ち絵設定画」(小型のオーラバトラーやレイバーですら実際には極度のパースがかかってしまい、各部でパースを違えないと作画用の設定画として成立しない)など多々ある。
写真トレスで線画を起こし、そのままのパースで画面を作るとむしろ逆に絵として嘘くさく、トレスとすぐに発覚してしまうことも多い。(例を挙げれば、鉄道車両の場合特に顕著で、雑誌やWEBに掲載されている走行写真の場合は200~300mmの望遠レンズで撮影しているものがことに多いため肉眼で見たものと違い過ぎてしまう。停車中の近くで撮った写真の場合は、カメラの一眼レンズと人間の2つの肉眼で立体的に見えたものは印象に違いがあるため、知識があればトレスであるとそれこそ一瞬で見破られてしまう。)それを防ぐには熟練者が手描きするか、トゥーンシェーダーをかけた3DCGで熟練者の感覚による意図的なパース調整が不可欠となる。(現代では通常は後者が多用される)
そして、他者がパースの崩れを認識した上で、その絵が魅力的であると感じるとこのタグをつける。