概要
海産のヤドカリの一種。カニに似た体をしているが歩脚は3対(6本)でカニ(4対/8本)より1対少ない。
全身に鋭いトゲが生え、背中側が暗紫色で腹側が淡黄色。
甲殻類では異例の雌雄異形として知られ、雄は甲幅25センチメートル内外、脚を伸ばすと1メートル以上になる。対して雌は小さく甲幅10センチメートル内外。
肉は美味で、産地では重要な水産資源の一つ。
主に缶詰にする他、昨今ではカニ料理の専門店でも賞味出来るようになった。塩茹でや蒸し蟹として流通する機会が多い。
日本では刺身で賞味する事もあるが、加熱したものより筋繊維がしっかりしていて旨みが薄い。
分布
北太平洋の冷水帯に分布し、主な漁場はアラスカ、アリューシャン列島、カムチャツカ半島、千島列島、ロシア沿海州などの沿岸である。
1960年代よりソ連がバレンツ海でタラバガニの放流を続け定着させることに成功したものの、その一部はバレンツ海より温暖なノルウェー沿岸に進出し、天敵がいないため爆発的に増え、生態系を脅かす外来種となっている。
あだ名として
まれに足が長く毛深い人間のあだ名として使われることがある。
大翔竜という幕下力士を当時の二子山理事長が「なんじゃ、あのタラバガニみたいなの」と言ったらそのまま通称になってしまったというエピソードがある。
関連タグ
仮面ライダーキマイラ:タラバガニがモチーフの一つになっている。
タラバたん:タラバガニの缶詰がモチーフのキャラクター。