ペルム紀中期に栄えた。まだ祖先的な特徴が色濃いグループであり、その最大の特徴は「恐頭」が示すように分厚い頭蓋骨や派手な角、突起などの装飾を持つなどの重々しい頭部にある。この頭部は相手にみせつけたり、ぶつけ合わせたりすることで種内の競争や誇示に使ったのではないかと推測されている。
ペルム紀中期に繁栄を始めた獣弓類の中で、最初に最も繁栄したグループである。当時の陸上動物史上最大級の巨大な体躯をもつもの含め、様々な種を多数輩出。肉食や雑食、更にそこから派生した植物食種までの多様性を誇り、ペルム紀中期の陸上生態系上位の大半を占有するほどであったが、ペルム紀中期末に起きた地球環境の激変で比較的短命のうちに絶滅してしまった。
この環境激変はペルム紀末に起きた大量絶滅の前兆現象というべきもので、ペルム紀後期にディノケファルス類の後釜に収まった動物達もペルム紀後期末には絶滅してしまうことになる。
下位分類
エステメノスクス科 エステメノスクスなど 大型で派手な角が特徴。雑食?
アンテオサウルス上科 アンテオサウルスなど 分厚い頭蓋骨と鋭い牙が特徴。大型の肉食系統。
タピノケファルス下目 モスコプスなど 分厚い頭蓋骨が特徴。大型の植物食系統。