概要
等脚目(Isopoda)は軟甲綱に属する甲殻類の1グループ。ダンゴムシ、ワラジムシ、フナムシ、グソクムシ、ウオノエなどを含め、等脚類と総称される。ワラジムシ目ともいうが、上述の通りワラジムシのみを含むわけではない。系統的には端脚目(ヨコエビとワレカラの仲間)やタナイスに近い。世界中の陸上、海中、深海や潮間帯、汽水域に河川・湖沼等の淡水域、地下水や洞窟等あらゆる場所に生息する。
体は頭部・胸部(7節)・腹部(5節+腹尾節)によって構成される。多くがドーム型に扁平で楕円形の姿をもつ。胸部の裏面にある7対の脚は左右大きく離れて並び、メスの場合はこの空間で卵を保護する。短い腹部はヒレの様な腹肢があり、鰓(水生種)もしくは白体(陸生種)という気管らしき構造をもつ。触角は基本として2対であるが、陸生種では最初の1対が退化的で、1対のみのように見える。
等脚類は多くが自由生活であるが、水生動物の寄生虫として知られる種類も少なくない(ウオノエ、ウオノコバンなど)。また、甲殻類にしては珍しく「虫」扱いとされ、完全陸生の種類がある(ダンゴムシ、ワラジムシ)。
主な種類
- ダンゴムシ(オカダンゴムシ、-ハマダンゴムシ、コシビロダンゴムシ)
- ワラジムシ
- フナムシ
- ヒメフナムシ
- ミズムシ
- グソクムシ(オオグソクムシ、ダイオウグソクムシ、コウテイグソクムシ)
- メナガグソクムシ
- メダマグソクムシ
- ウミクワガタ
- スナホリムシ
- スナホリムシモドキ
- スナナナフシ
- ウミナナフシ
- コツブムシ
- ヘラムシ
- ウオノエ
- マンマルウオノエ
- ソコウオノエ
- ナミオウオノエ
- タイノエ
- ウオノコバン
- ウオノシラミ
- ウオノシラミ属の一種
- メダマウオノシラミ
- イワシノコバン
- サヨリヤドリムシ
- シマアジノエ
- エラモグリ
- タナゴヤドリムシ
- エビノコバン
- エビヤドリムシ
- ショキタテナガノエラヤドリ
- キクイムシ