ウオノシラミ
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うおのしらみ
ウオノシラミ属に分類される等脚類の総称
等脚目 ウオノエ亜目 ウオノエ上科 グソクムシ科 ウオノシラミ属に分類される等脚類の総称である。
世界に40種程が確認されており、日本では現在7種が記録されている。
体長は2~4cmほどで、深海に生息する。
グソクムシとは近縁で、よく似た姿をしている。
脚は7対14本。
普段は海底で暮らしているが、空腹になると通りかかった魚に前方3対の鉤爪状の脚で取り付き、体液を吸い取る半寄生性の生態をしている。
ウオノエの仲間と違って口内には寄生しない。
満腹になると海底に戻り、砂の中や物陰に隠れて休む。
少なくとも数ヶ月は何も食べなくても平気なようだ。
一部の種が寿司に似ていると話題になっているが、寿司のシャリに見える部分は、魚の体液を吸って満腹になって膨れたお腹だったりする。
アクアマリンふくしまの展示個体
体長は2cm程、2021年の4月~6月に北海道羅臼沖水深800~1200mの刺し網に絡まり採集され、海老かサーモンの握り寿司にしか見えないとTwitterで話題となった。
種の特定には口器の解剖が必要なため、死ぬまで正確な種類は分からない。
水槽内ではほとんど動かないが、餌を一度口にした。
2023年4月7日に脱皮不全により最初に捕獲された個体が残念ながら死亡。
その個体の解剖とDNA分析をした結果、ホソウオノシラミのメスと判明し、現在は別個体が展示されている。