登場話数:第37話「誕生!帝王トランザ」
概要
その名の通り、魚雷とピラニアの特性を持ち合わせており、頭部だけでなく腹部にもピラニアの顔を持つ。このうち後者の口腔内に、自身の最大の武器である大型魚雷を2基搭載しており、その威力はかなりのものである。
横紙破りも同然にバイラムの王座に収まらんとしたトランザを始末すべく生み出され、彼と竜のデスマッチの場に乱入。魚雷を吐き出し2人をまとめて吹き飛ばすが、竜を戦闘不能にはしたものの肝心のトランザの抹殺には失敗してしまう。
さらにこの攻撃によって、ヘリコプターで竜の捜索に当たっていた小田切長官に位置を特定されてしまい、竜の救援に駆けつけた凱達4人と相対することとなる。ここでも自慢の魚雷で4人を翻弄するが、「魚雷を吐き出す瞬間を狙え」と竜からのアドバイスを受け、発射のタイミングを狙って4人が繰り出したバードブラスターの集中砲火を喰らい、口内の魚雷が暴発。巨大化することもなくそのままあっけなく爆散した。
決闘に水を差されたトランザの怒りは凄まじく、程なくバイロックに戻ってきた彼によって、ラディゲはそのツケを酷く屈辱的な形で払わされることとなるのである・・・。
備考
物語の展開上、その出番もBパートのわずか数分程度に限られていた上、作中では珍しく巨大化せず、なおかつレッドホークを欠いた4人に倒される等、前週に登場したアリバズーカや翌週冒頭であっさり退場したレーザートカゲと同様に、今一つ活躍の場に恵まれなかった感のあるギョライピラニアであるが、このような扱いとなったのも無理からぬことで、そもそも当初の予定では、第36・37話の前後編にはアリバズーカのみが登場する予定であった。
こうした事情から、デザインもお盆に合わせて帰省していた野口竜に代わり、企画者104の河野成浩がプロデューサーの鈴木武幸の許可を得て、急遽担当することとなったという経緯がある。野口のテイストに寄せるという難題もあったとはいえ、普段の主業務の一つである「既存の造形物の流用を前提としたデザイン」とは違って、自由に発想させてもらえたのがありがたかったと後に振り返っており、目から身体へとカーブする形で伸びている魚雷状の意匠は中でも頭を捻ったところであるという。
この回では他にも、トランザの得物であるボルトランザのデザインも、「通常業務」として河野が手掛けている。
関連タグ
大筒軍曹:『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する敵怪人の一体。その能力や作中での扱い等に共通項が見られる