グレイ「グレートイカロスのエネルギーを吸い尽くせ、ジゴクメドゥーサ。お前の全身がエネルギーに満ちた時、ジェットマン諸共お前は爆発するのだ!」
登場話数:第34話「裏切りの竜」
概要
次元戦団バイラムの本拠・魔城バイロックに巣食う異次元の怪物。
その素性については定かではなく、言語による意思疎通能力等も備わってはいないものの、バイラムが使役する次元獣(バイオ次元獣)とは明確に別個の存在として扱われており、バイロックの心臓部とも言うべき「次元転移装置」を護衛する役割を担う。
左右に大きく開く口と、身体の上下より生えている無数の触手が外見上の特徴で、その触手達が複雑に絡み合う様はメドゥーサを想起させるものとなっている。中でも、先端が口のように開閉する左右一対の赤い触手は自在に伸長させることも可能となっており、これを伸ばして相手を捕らえた上でエネルギーを伝わらせて攻撃したり、逆に相手のエネルギーの吸収や、引き寄せての捕食等にも活用される。
作中での動向
魔城バイロックに潜入し次元転移装置を破壊すべく、味方をも欺いて内部に潜入した竜であったが、バイロック内部は常識を超越した異空間であり、これに翻弄されるまま辿り着いた先に待ち受けていたのがジゴクメドゥーサであった。
竜に襲いかかったジゴクメドゥーサは、偶然にも彼が次元転移装置のある空間へと迷い込んだ後も、グレイを始めとする4幹部達と共に追い詰め、レッドホークへと変身した竜を触手で捕らえてそのまま捕食しようとする。しかし竜も先んじてクロスチェンジャーで仲間への通信を送っていたため、既に作戦を把握していた他の4人もハイパーハーケンでバイロック内部へと突入。すんでのところでレッドホークを取り逃してしまう。
5人揃ったジェットマンが、グレートイカロスで次元転移装置へと迫る中、まんまと欺かれたことに憤るグレイの命によりジゴクメドゥーサも巨大化すると、触手による攻撃でグレートイカロスの行手を阻み、さらには巻き付けた触手を介してエネルギーを吸い尽くした上で、敵もろとも自爆するという捨て身の手段に打って出ようとする。
だが、レッドホークの指令によりテトラボーイが拘束を破って駆けつけると、そのパンチをモロに食らってグレートイカロスを解放させられた上、身軽な動きからの連続攻撃に翻弄された末に逆に動きを抑え込まれ、そのままバードメーザーを叩き込まれて最期を迎えた。
グレイの咄嗟の判断により次元転移装置の破壊こそ免れたとはいえ、ジェットマンにバイロック内部へ潜入されるという本来ならばあり得ない事態の発生で、4幹部が屈辱を味わうのとは対照的に、ジェットマンの側は一定の成果を挙げたことでさらなる自信を付ける結果となったのである。
備考
デザインは野口竜が担当。これについては覚えていないと前置きしながらも、「メドゥーサだからヘビは外せないと思ってやったんだろう」と、モチーフの一つとしてヘビが含まれていることを示唆するコメントを残している他、生のままのヘビではなく、先の方に発光や口の開閉といったギミックが仕込まれている点については色々な手法を試みているとも振り返っている。
デザイン画稿では胴体周りは茶褐色とされているものの、実際の造形物では青みがかったグレーへと改められた。