マリア「影を奪われた人間は急速に体力を消耗し、動けば動くほどお前達の死を早める!」
「お前達の体力を吸収した影はもはや影にあらず。自らの意志で活躍できるのだ!」
登場話数:第25話「笑う影人間」
概要
マリアによって作り出されたバイオ次元獣の一体で、作中に登場した最初の個体でもある。
その名の通り腹部に大型のライトが備わった、二足歩行のアルマジロの姿を取っており、この大型のライトから放つ光は、これを浴びた者の影を奪い「影人間」として実体化させる効果を持つ。
影の持ち主の動きを真似し、これに襲いかかる影人間によって、人間社会を混乱に陥れるのが狙いの一つであるが、さらに厄介な性質として、影人間の活動が活発になればなるのに比例して、影の持ち主たる人間の体力が著しく消耗する、という点が挙げられる。また、影人間を攻撃するとその影の持ち主にダメージが行くという性質も持ち合わせており、一度影を実体化させられたが最後、影人間の活動によって衰弱し死に至ることとなる。
一方で、あくまでも影である以上それが発生しない状況、即ち雲によって太陽光が遮られたり、日が沈んだ後になれば影人間も姿を消してしまうというデメリットもあるにはある。もっともそれで完全に影人間が消滅する訳でなく、再び日が昇れば影人間も再度姿を現してしまう。
こうした厄介な能力に加えて、ライトアルマジロ自身のモチーフに由来した耐久性の高さもまた、事態の打破を狙う上では面倒な要素の一つである。全身を覆う甲羅はファイヤーバズーカの砲撃すら寄せ付けず、唯一の弱点ともいうべき腹部のライトを狙うにせよ、身体を丸めて球状になることもできるためそれも容易ではない。この変形状態でも自在に転がり、相手に強烈な体当たりを繰り出すことができる。
デザインは野口竜が担当。球状に変形した形態も別途デザインが描き起こされており、各部の配置についても細かく注釈が入れられている。スーツは後にレーザートカゲへと改造された。
作中での動向
あらゆる生物の遺伝子を付加した「バイオ次元虫」を生み出したマリアは、これを使おうとしたラディゲを「セミマルすら満足に扱えない者にバイオ次元虫を手にする資格などない」と一蹴、自らとある野球場の投光器にバイオ次元虫を寄生させ、ライトアルマジロを誕生させる。
誕生の後、ランニング中のカップルを始めとした公園の人々の影を実体化させていったライトアルマジロは、駆けつけた凱以外の4人に対してもライトを照射すると、彼らの影から「影ジェットマン」を生成。本物と互角の実力を持つ影ジェットマンを4人にぶつけることで、彼らの苦戦と消耗を引き起こすことにまんまと成功する。
事態を打破すべく、レッドホークはファイヤーバズーカを呼び出しライトアルマジロを攻撃するも、5人揃わずエネルギー不足な砲撃をライトアルマジロは難なく弾き返し、遅れて駆けつけた凱も軽くあしらってみせるが、ここで太陽が雲に遮られ影人間や影ジェットマンも一時消滅したため、やむなくライトアルマジロもマリアと共に撤収に及んだ。
夜に入り、影を奪われた竜達や街の人々の衰弱も落ち着きを見せたものの、ライトアルマジロへの有効な対策を立てる暇もなく、一気に勝負をつけんと目論むマリアが人為的に太陽の光を発生させ、影人間たちを再度出現させたため、午前0時には影を奪われた人々も衰弱死してしまうという事態となってしまう。
唯一行動可能な凱は、これを阻止すべく単身マリアのもとへと向かうが、ライトアルマジロと影ジェットマンもこれを急襲し、凱を取り押さえて影を奪おうとする・・・のだが、そこに駆けつけた他の4人に影ジェットマンの動きを抑え込まれてしまい、凱をみすみす取り逃してしまった。
その後、グレイの妨害に遭いながらもマリアを撃退し、タイムリミット目前で辺りを夜へと戻したブラックコンドルに襲いかかるライトアルマジロであったが、影ジェットマンの消滅により他の4人も救援に入ってしまい、5人揃ったファイヤーバズーカの一撃を腹に喰らって敗れ去った。
直後の巨大戦では、ジェットガルーダ相手に先制攻撃を仕掛けるもパンチで弾き返され、ガルーダバーストの直撃に怯んだところへ、初使用となるガルーダクローを叩き込まれて爆発四散した。
関連タグ
ワープロアルマジロ、バラマジロ、臨獣パンゴリン拳ムザンコセ、マリゴモリ:「高い耐久性を備えた甲羅を持つ」「球状に変形して攻撃もできる」といった共通項を有する戦隊怪人の先輩と後輩達。このうちワープロアルマジロとバラマジロとはモチーフも共通している
ゲッコー・モリア:『ONE PIECE』の登場人物の一人。ライトアルマジロと同様に、他者(や自身)の影を実体化させ操る能力をもつ
影切りばさみ:『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。影を切り取り、一定の時間のみその持ち主の代わりに動くという、ライトアルマジロの能力に近い効果を発揮する。また切り取った影を放置しておくと、持ち主に悪影響が生じるという共通項も持ち合わせている