ツバサマル
つばさまる
物語中盤、第1部のクライマックスにて突如出現した、白い巨鳥の姿を持つ巨大神将。書籍やWebサイトによっては「聖忍獣(せいにんじゅう)」の二つ名が付される場合もある。
カクレンジャーを導く「三神将」の1人であり、隠流忍術極意・心技体のうち「心」を司る存在でもある。
通常は天界にて眠りについており、カクレンジャーが危機に陥るとそれを察知して彼らの元に飛来する。この様に、人型ではないものの他の神将と同様に自らの意思を持った存在であり、カクレンジャーによる操縦も必要としないが、一度だけ緊急時に彼らを背に乗せて移動した事はある。他方でこの時、弟子であるはずのニンジャマンから呑気に呼び捨てにされた事も・・・だからお前はいつまで経っても青二才と言われてしまうのだ・・・。
その姿はハヤブサに似たものとなっており、他の巨大獣将や超忍獣よりも巨大ではありながらも素早い飛行を可能とし、戦闘時には両翼の先端に備わった左右一対の4連装キャノン砲「ツバサキャノン」から、強力なエネルギー弾を敵に見舞う。攻撃を喰らったものは大魔王を含めて皆一様に怯んでおり、トドメこそ刺したことはないが決して侮れない威力である。
しかしその真価は単体時以上に、他の神将との合体時に発揮される。超忍者合体によって、無敵将軍を強力な砲戦能力を備えたスーパー無敵将軍に、また翼合体により、隠大将軍を高速で自在に飛行するスーパー隠大将軍へと、それぞれパワーアップさせる事が可能となっている。
スーパー戦隊シリーズの英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー』シリーズにおいては、第3シーズンにおけるホワイトレンジャー(ホワイトレンジャー)の専用ゾードとして、「ファルコンゾード(※)」という名称でツバサマルも登場している。
同作では他のニンジャゾード(超忍獣)と並列の存在として扱われているが、一方でそのニンジャゾードの中核を担うポジションも与えられており、ファルコンゾードが機能を停止してしまうと連動して、他のニンジャゾードも機能しなくなってしまう。物語終盤で敵の計略によって他のニンジャゾード(と、レンジャーのパワー)が消滅した際にもファルコンゾードのみが健在であり、以降のストーリーでは新たな主力機となったショーグンメガゾードと共闘する事となる。
TVシリーズに先駆けて公開された『パワーレンジャー・映画版』と、後年制作された『パワーレンジャー・ニンジャスティール』にも登場しており、いずれの場合もフルCGで表現された。
(※ 派生作品や媒体によってはファルコンニンジャゾード、もしくはニンジャ・ファルコンゾードと呼称される場合もある)