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隠大将軍

かくれだいしょうぐん

隠大将軍とは、特撮テレビドラマ『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する巨大戦力の一つ。
目次 [非表示]

『隠流! 超忍獣の術!』

ゴッドサルダー!」

ゴッドカーク!」

ゴッドロウガン!」

ゴッドクマード!」

ゴッドガンマー!」


『五神合体! 隠大将軍、推参!!』


スペック(プロフィール)編集


概要編集

物語後半より登場する、巨大神将の一体。5体の超忍獣「五神合体」することで完成し、合体完了時には「隠大将軍、推参!」と名乗りを上げる。

カクレンジャーを導く「三神将」の1人であり、隠流忍術極意・心技体のうち「技」を司り、格闘戦を得意とする。無敵将軍ツバサマルと同様、元々は人間のが昇華した存在であり、明確な自我を有する。そのため基本的に戦闘時にはカクレンジャーの操縦に任せているが、状況に応じて自分の意思で行動し、その状態で巨大妖怪を倒したこともある。


三神将ほぼ共通といえばそれまでなのだが、それほどの窮地に陥っていない状況でも頻繁に加勢に現れたりと、カクレンジャーに対してはかなり過保護とも見える場面が散見される。前々作に登場したの、あまりに厳しい所業を知っているとなおさら。やはり元は人間なだけに、良くも悪くも人間味があって人間達を気に掛けてくれている…のかも知れない。


スーパー戦隊シリーズとしては初めてとなる、5体合体による2号ロボであり、これを皮切りに中盤辺りで後継機が登場する展開は『電磁戦隊メガレンジャー』まで4作品連続で行われた。

また、(折鶴)の意匠を組み込んだ頭部という要素を無敵将軍より踏襲しつつも、作中でのヒエラルキーを反映する形で頭部をそのままリーダーであるホワイトのメカとし、レッドのメカは右腕を構成。すなわち「史上初めてレッドのメカが頭部および胸部にならない」合体機構を採用するなど、やはり戦隊ロボとしては画期的な試みも取り入れられている。


戦闘能力編集

「力」の神将としてパワーに秀でた無敵将軍に対し、「技」の神将たる隠大将軍はスピードと技に優れるという特性を有する。

また固有の武器を持たず、握り拳となっている右腕、手刀状となっている左腕を駆使した格闘術を得意としている。この両腕は任意で分離可能な模様で、作中ではゴッドロウガンをロケットパンチの如く分離させて敵にぶつける「ロウガンアタック」という戦法を用いた他、先行して巨大妖怪と戦っていたゴッドサルダーの元に、後から右腕なしの状態で(スーパー)隠大将軍が駆けつけ、そこにゴッドサルダーが合体するという、シリーズでも珍しいパターンの合体プロセスを披露したこともある。

必殺技は左手から繰り出す「ゴッドバーストチョップ」と、右手で打ち込む「ゴッドハンマーパンチ」を同時に放つ「鉄拳ゴッドフィニッシュ」

両腕がゴッドロウガン()とゴッドサルダー()なだけあって、殴りつける際には怖い顔をした狼と猿の顔のオーラが出るという演出も盛り込まれている。

通常は左右一発ずつ叩き込むのだが、スナカケババアとの巨大戦では主に操縦するサイゾウの奮起もあり、荒々しいラッシュを叩きこむという派生パターンも見られた。


スーパー隠大将軍編集

隠大将軍の背中にツバサマルが「翼合体」した強化形態。

詳細は個別記事を参照。


海外版編集

スーパー戦隊シリーズの英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー』シリーズにも、第3シーズンにおいて「ニンジャメガゾード」として隠大将軍が登場する。5体のニンジャゾード(超忍獣)の合体によって完成する点や、ニンジャファルコンゾード(ツバサマル)と合体する事により「ニンジャメガファルコンゾード」(スーパー隠大将軍)となる点は原典と同様だが、同作ではメガゾードの設定を意識してか、AIで行動することもある他、トミー・オリバーの乗機となったファルコンゾードをコアメカ扱い(実質的に6体合体が基本形態)している相違点がある。


またオリジナル要素として、第1シーズンより続投となるタイタヌス(キングブラキオン)との合体により、ニンジャウルトラゾードとなった事もある。

作品間を跨った合体は前例が無く、原作のスーパー戦隊シリーズでは約7年後のVシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』の轟雷旋風神ソード&シールドの登場を待つ事となる。

1号ロボと後継機を差し替える形で、2種類の究極形態(ウルトラゾード)になる仕組みもシリーズ初である。関連があるかどうかは定かではないものの、同時期のスーパー戦隊である『超力戦隊オーレンジャー』のキングピラミッダー・バトルフォーメーションにも、やはりこの合体方式が導入されている(外見は一緒だが、『オーレンジャー』を原典とする『パワーレンジャー・ZEO』では名前を変えて区別された)。後に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』において、覇王シュリケンジン覇王ゲキアツダイオーという、差し替えによる複数の究極形態が登場した際にも、同作を原典とした『パワーレンジャー・ニンジャスティール』においてウルトラゾードの名が付されている。特にゲキアツダイオーは6体合体の件も含めてニンジャメガファルコンゾードの要素を濃く継いでいる。


第3シーズン終盤において、マスター・ヴァイル(妖怪大魔王)によって地球の時間が戻された影響でニンジャゾードも消滅、同時にパワーレンジャーも変身能力を失って子供の姿となってしまっており、この事からレンジャーたちの持つ力と密接に関係する存在であった事が窺える。これにより、以降のストーリーでは原典とは逆にショーグンゾード(巨大獣将)が、新たな主戦力として登場するという展開を迎える事となる。


第3シーズンの開始に先駆けて公開された映画版にも、ニンジャメガゾードが登場しているが、TVシリーズとは異なる制作体制などの事情もあってか、こちらでは原典に比べて大幅にアレンジされたデザインとなっている他、設定にも相違点が見られる。また同作では巨大戦がフルCGで描かれるという試みもなされている。


関連イラスト編集

隠大将軍~♪無敵将軍と隠大将軍+α

ニンジャブラック ジライヤ!!隠大将軍 推参!!


関連タグ編集

忍者戦隊カクレンジャー ツバサマル 無敵将軍

戦隊ロボ 後継機


グランドライナー:『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に登場する巨大ロボの一つ。「レッドの操る巨大戦力が、合体時に片腕だけを担当している2号ロボ」という点で共通項を有する

ガオキング:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場する巨大戦力の一つ。「変形前の各パーツが動物モチーフ」「合体時の各パーツの構成部位」など、様々な面で共通点が見られる

シュリケンジン:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する巨大ロボの一つ。こちらも忍者モチーフのスーパー戦隊が使用し、なおかつ状況に応じてではあるものの、隠大将軍と同様に「レッドの巨大戦力が片腕担当になる」合体パターンを有する


風のシズカ轟轟戦隊ボウケンジャーの登場人物の一人。デザインモチーフとして隠大将軍が取り入れられている


歴代2号ロボ

牙大王/ウォンタイガー隠大将軍レッドパンチャー

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