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「パッと咲いてれら~♪パッと咲いてれら~♪」


データ編集

(人間態の)演/CV日向明子
一人称あたし
登場話第34話「花嫁砂地獄!!

概要編集

妖怪軍団に与する妖怪の1体。ヒキガエルのような顔が特徴で、その唇一杯に真っ赤なルージュが塗られたボディコンおばさんと言うべき姿をしている。ちなみに人間態もこれまた厚化粧のおばさん。


原典の「砂かけ婆」が木の上から人に向かって砂を掛けるだけの悪戯妖怪だったのに対し、現代は撒き散らしたで食べ物を砂に変える能力を獲得している。劇中ではこの砂を壷から放射する「妖術砂地獄」なる妖術を使って人間社会の食べ物と言う食べ物を全て砂に変えて人間達を餓死させる、「不毛の砂地獄の果てに皆飢えちゃう大作戦」という恐るべき作戦を目論んだ。

尚、妖術の要となる自体もかなりの高級品であるらしく、加えて相手の攻撃を吸い込み、逆に跳ね返すことも可能。そして魔力の源もその胸である。

また、近接戦では刀を武器としている。


当人は結婚願望の強い妖怪で「妖怪小町」を自称する程の自信家で、過去にもアズキアライヌリカベコナキジジイケウケゲンの4体との結婚を目論んでおり、作戦が成功した暁には何と恐れ多くも妖怪大魔王との結婚を考えていた始末。これには当人も「図々しいババア」と吐き捨てる程であった。


活躍編集

上記の作戦のため、人間態になってヘリコプター上空から歌いながら砂を撒き散らし、街中の食べ物を砂へと変えて行く。食べ物や飲み物が次々と砂に代わって街中がパニックに陥る中、飛んで来た猫丸から噛みつき攻撃を受けてヘリコプターが墜落したため、正体を現してカクレンジャーと対峙。カクレンジャーボールによる攻撃を壷で吸い込み、逆にスナカケボールのスナカケシュートで反撃して5人を変身解除に追いやる。


そして「不毛の砂地獄の果てにみんな飢えちゃう大作戦」を展開し、成功した暁には大魔王と結婚するとまで言い切る始末。カクレンジャーだけでなく、妖怪大魔王も「げぇ!?」と驚く始末。


「これまで何度結婚を夢見た事か……。ヌリカベ、ケウケゲン、アズキアライ、コナキジジイ…皆お前達にやられちゃって、どれだけ悔しい思いをしてきた事か……。でもね、焦って結婚しなくて良かったのよ。だって、大魔王様が現れたんですもの!」


自信家である事をサイゾウから指摘されると、本人は否定するどころか、得意気にこう返す。


「そりゃあ、妖怪小町と言われた私ですもの!大魔王様と私、愛の花がパッと咲いてれら~♪」


そう言って退散したスナカケババアは、人々が飢えに苦しむ様子を大魔王にモニターで見せ、自分をアピールするのだった。

カクレンジャー達も飢えに苦しむが、スナカケババア打倒のために一芝居打つことを計画する…。


その後、再度カクレンジャーと交戦した際には自身の妖術砂地獄で追い詰める程の善戦振りを見せ付けるが、そこへサイゾウ扮する大魔王の人間態が現れたため、何も知らずに人間態となってデートする事になり、相手からプロポーズされた際に自身の魔力の源が胸にある事をバラしてしまう。


「このボインでございますよ。このボインに詰まった魔の砂が、世界を滅ぼすのでございます!ア~ッハッハッハッハッハッハ!」


だが、その様子を彼のクレープ作りの弟子の少年である直樹(演:長沼哲郎)に見られたため、正体がサイゾウと知るや激怒したスナカケババアは、砂でサイゾウの目を潰して彼を追い詰める。更にスーパー変化しようとするサイゾウのドロンチェンジャーを遠くへ蹴飛ばし、ピンチに陥れた。


「直樹君!捜してくれ!印籠みたいな形をしてる物だ!それさえあればこいつに勝てるんだ!直樹君!頼む、捜してくれ!こいつが食べ物を砂にしているんだ!こいつを倒せば、こいつを倒せば、世界は元に戻るんだ!また2人でクレープを作る事ができるんだよ!」


サイゾウの言葉を受けて勇気を奮い起こした直樹がドロンチェンジャーを拾い、サイゾウに手渡したために相手はニンジャブルーに変身。彼の目の役目を引き受けた直樹を背負ったブルーと交戦した末、隠流・正方之陣で(文字通り)胸を潰されて敗北。

すると妖怪エネルギーの落雷を浴びてスナカケババアは巨大化し、その際に潰された胸も元に戻る。


一方、目が見えるようになったブルーは隠流超忍獣之術でゴッドロウガンに乗り込み応戦。やがて、他の4体の超忍獣も駆け付けたため、隠大将軍に五神合体する。

隠大将軍と殴り合いを繰り広げ、妖術砂地獄で隠大将軍を追い詰めるスナカケババアだったが、直樹の言葉を思い出したニンジャブルーの操るゴッドロウガンのロウガンアタックにより、壺を叩き割られてしまう。

自らの妖術の要を失い、無力化させられたたスナカケババアは、そのまま止めの鉄拳ゴッドフィニッシュのラッシュを叩き込まれ、「新婚旅行の計画まで立てていたのに~!!」という台詞と共に爆散した。


余談編集

妖怪モチーフは砂かけ婆で、岡本英郎氏がラーメン屋で見かけたボディコン姿のおばさんもモチーフに入っている。


尚、街中の食べ物を砂に変える作戦はシリーズ第6作目『大戦隊ゴーグルファイブ』においてコンドルモズーが先に実践しており、彼の起こすコンドル砂竜巻や砂嵐で人間に特殊な砂を浴びせる事により、砂から生じる特殊電波でその人間が触れた食べ物は砂と化してしまい、本人が口にすることをできなくさせるという物であった。


劇中で彼女が発した上記の台詞は、当時流れていた新興産業のテレビCMである「パッとさいでりあ」が元ネタだと思われる。


人間態と声を演じた日向女史は昨年の『有言実行三姉妹シュシュトリアン』にて山吹恵役で出演していたが今作以降、特撮に縁が無いまま2011年3月5日に亡くなった為、これが最後の特撮出演となってしまった。


ちなみに、続く第35話鶴姫演者つながりもあって、シュシュトリアンを意識したエピソードとなっている。


劇中でヌリカベ達と結婚を前提に付き合っていたらしき回想を挟んでいるが、当然ながら彼らは既にカクレンジャーに倒されていたため、本当に付き合っていたのか、はたまたスナカケババアが自分達と結婚しようとしたことを知っていたのかは不明。

もっとも、コナキジジイは家族がいない孤独から人間の魂を奪う事件を起こしていたため、スナカケババアが自分と結婚しようとしている(家族になろうとしている)ことを知らなかったと思われる。

もしくは、妖怪大魔王のようにスナカケババアが一方的に目論んでいただけで当人達が知る由もなかった可能性も考えられるが、真相は不明である


関連タグ編集

忍者戦隊カクレンジャー 妖怪軍団 妖怪(カクレンジャー) 地属性

砂かけ婆:ゲゲゲの鬼太郎に登場する砂かけ婆も砂を詰めた壺が武器である。


兵糧攻め:彼女の作戦はこれに近い。


貴公子ジュニア:妖怪大魔王の息子。スナカケババアが登場する第34話の時点でカクレンジャーに倒されて亡くなっているが、もし生存していたらスナカケババアは彼の継母になる可能性があったということになる。


ヤマンバ(カクレンジャー)ダイダラボッチ(カクレンジャー):こちらは妖怪大魔王の妹と弟(ダイダラボッチが末っ子)。前述のジュニアとは異なり第34話の時点で生存しているが、もしスナカケババアの企み(大魔王との結婚)が成功していたら、スナカケババアは二人の義姉(兄嫁)になっていたということになる。



他作品の関連怪人編集

冥獣人ハーピーのピーウィー魔法戦隊マジレンジャーに登場する怪人。モチーフは異なるが、スナカケババアとは『登場回では食べ物を砂に変える事件が起こった』『同エピソードの主役は青の戦士』という共通点が類似する。


スナススリ:『侍戦隊シンケンジャー』に登場する怪人で、こちらは直接人間を飢えさせる砂を掛ける。

バラハングリー翌年怪人で、こちらは人間の食物を駄目にして餓死させる作戦を展開している。

バラゴールド翌年怪人で上記と同期の怪人。こちらは人間の食物を金に変え餓死させる作戦を展開している。

ザキュラバケツシャドーメシウバインダベー:人間を飢餓地獄に陥れて苦しめた戦隊怪人の後輩。

求婚のローラ:いかつい外見や結婚にがめつい性格が似ている。こちらは主人公達とは友好関係である。

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