- 名前の由来である伝承上の忍者についてはこちらを参照
「ま、いずれ分かるけんの。妖怪達と戦うんよ。ま、しっかりやりんしゃい。幻城で鶴姫様が待ち兼ねてるけん、ちと急ぐで!」(第1話)
概要
代々、隠流宗家の血筋を引く鶴姫家に仕えており、当代の総領である24代目鶴姫の後見人でもある。テンガロンハットに渡世人を思わせる出で立ちが特徴で、カクレンジャーの行く先々に現れては、彼らに助言を与えるなど神出鬼没な行動が目立つ。
また、「○○やけ」や「○○なんよ」といった口調を交え、飄々とした態度で接することが多いお調子者である一方、妖怪や彼等によって引き起こされた過去の戦い、そして三神将にまつわる様々な事柄に通じ、さらにはネコマルやブンのような善の妖怪とも繋がりがあるなど、相当な実力の持ち主として妖怪達からも要注意人物と看做されている。
忍之巻の力を借りた「忍法・人形化け身の術」により、カクレンジャーの人形を本物に限りなく近い傀儡として使役することができ、忍之巻探索のために散り散りになったカクレンジャーの代わりとして鶴姫に同行させている。
物語中盤では妖怪大魔王の復活を阻止するため、カクレンジャーの5人に忍之巻の探索に出るよう促し、無事これらを発見した彼らに「封印の扉」を破壊するよう指示するが、時同じくして大魔王配下の軍師・白面郎が姿を現し、その正体が死んだはずの鶴姫の父・義輝であることが発覚する。
さらに、貴公子ジュニアは三太夫と白面郎が密かに通じ、大魔王に取って代わるべく両者がその復活を阻止しようとしていると推察、自らの立場を守らんと三太夫と鶴姫を急襲する。三太夫もまたその疑惑に明確な答えを示さぬまま、忍法を駆使してこれを迎撃するも力及ばず、ジュニアによって致命傷を負わされてしまう。
それでも最後の力を振り絞り、ジュニアことガシャドクロとの巨大戦に臨むカクレンジャーに対し、超忍獣が隠大将軍に合体できることを伝え、戦いが終わった後5人に看取られながら息を引き取った。その死の間際、白面郎が敵か味方かというサスケからの問いに、
「諦めるんよ・・・殿は、お前達を助けた。だがそれは、お前達を不憫と思ったからで、本当は、やっぱり人間を裏切ってるんよ・・・」
と、あくまでも白面郎が妖怪軍団に与していることを強調しているが、その直後に遠方から見届けていた白面郎に向けた視線や冒頭下段のモノローグからも分かるように、(理由こそ全く異なるものの)三太夫と白面郎はジュニアの推察通り密かに内通していたことが示唆されている。サスケの問いへの答えもまた、あくまでも白面郎こと義輝の本心を隠し通すためのものに過ぎなかったのである。