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実写映画『トランスフォーマーリベンジ』に登場するスキッズについてはツインズ(トランスフォーマー)の記事を参照。


概要編集

トランスフォーマーシリーズに登場するキャラクターの一人。同じ名前を冠するキャラがいくつか存在するが、基本的に別人である。

スキッズ(Skids)とは英語で「荷台付きの台車」や「横滑り」、「失敗」などを意味する。


シリーズ最初期の初代(G1)スキッズはTF界の空気として有名。その出番の無さから、むしろ有名になってしまったキャラクターでもある。

その出番の少なさからpixivでも彼のイラストはほとんど見当たらず、投稿されるのは、もっぱら実写TFもしくはアメコミに登場する方のスキッズである。


以下に紹介する作品の他にも、『キュートランスフォーマー』2期1話の回想にてドリフトクリフと共に変形シークエンスが流されたが……お察しください。


G1編集

CV:マイケル・チェーン、ダン・ギルベザン/吹:難波圭一(34話)、城山知馨夫(39話)


アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場するサイバトロンの戦士。ホンダシティターボに変形するのだが、変形過程のシーンがないので、この点はあまり知られていない。


アニメでは第33話「サバイバル作戦」、第39話「トリプルチェンジャーの反乱」のたったの2話しか登場せず、まともな台詞も「ロボット昆虫殺虫剤だってぇ?」のみ。

厳密には第39話にも彼が会話するシーンはあるのだが、この台詞が印象的すぎるせいで話題に上がらない。しかも声優が初登場時と異なり、これまた劇中では初めての披露となるビークルモードで喋っていたので、印象が薄い。玩具を売りたいはずの販促番組でこうなってしまうのも実に珍しい。


このように日本では出番やセリフに恵まれない空気なキャラクターという認知が強いものの、そもそも原語版における彼の役職は戦士ではなく理論研究員であり、デストロンとの戦いへの関心が薄く、地球を広大な研究所と考えている彼の性格は前戦で戦う戦士に相応しいとは言い難い。

また、「失敗」や「横滑り」を意味するその名の通り、ビークルモードでの走行中に研究に関する考えごとをしていて事故を起こす一面もあると言われている。


マーベルコミック版では出番が多く、主役回があるなど扱いが良い。

過去にコンボイの計らいで精神(のちのスパーク)を複製した戦士の1人でスペースシップ・アークにて新たに開発したボディに送り込んだことで蘇った。

温厚な性格で地球の自然と文化に興味を持つ中、地球人の女性シャーリーンと出会い、サイバトロンの元から離れ、彼女と共に戦いのない平穏な日々を過ごした。

夢の中で彼女がメガトロンに人質となってしまい、何も抵抗出来ないまま破壊された件で戦う意思を取り戻す。セイバートロン星と地球との関係が変わらないと理解し、サイバトロン戦士として再び戦場に立つことを決意、彼女と別れを告げた。


ギャラクシーフォース編集

CV:ブライアン・ドブソン/吹:加藤奈々絵

ギャラクシーフォース』では、惑星スピーディアに住む少年のようなあどけなさを持ったトランスフォーマーで、SF風のオープンカーに変形する。


フォースチップをリアウイングのスロットに挿入することでスマリッシュショットが展開し、「スマリッシュバーナー」を放つ。玩具に付属しているビークルモードの3連マフラーを武器としたマフラートンファーは劇中では一度も使われなかった。


年長者のオートランダーと行動を共にしていたが、スピーディアの鼻つまみコンビのランドバレットガスケットに襲われていたところをエクシリオンらに助けられたことで彼に憧れを抱くようになった。


ちなみにスキッズの名で呼ばれているのは日本国内のみであり、海外放送版『Transformers Cybertron』での呼び名はクロッカー(Clocker:レースのタイムを計る計測係の意)となっている。


More than meets the eye編集

MTMTEスキッズ

IDWパブリッシングのコミックシリーズ『More than meets the eye』にて登場。ここでも空気……と思いきや、ちゃんと出番がある。


第2話で謎のメッセージが残された宇宙船に乗って登場。記憶を失っているが、これにはある任務の遂行における副産物であった。

墜落後、同じく遭難したロストライト号の仲間の捜索に当たっていたクロームドームらと合流し、そのままクルーとなる。

本作では多少マイペースな一面が見受けられ、ラングの事をしきりに「眉毛」と呼んでいる…が、スパークイーターの襲撃の際、この持ち前のマイペースさでラングの危機を救っていたりする。


レジェンズ編集

レジェンズ』では役職が次元捜査官となっている。

実験を受けるG1スキッズを自分の過去として語っており、設定上はG1本人のもよう。


プロフィールではこのように書かれている。

かつては多くのサイバトロン戦士のひとりとして目立つ活躍もなく、研究室に引きこもって研究を続けるスキッズだが、今の彼は違う。実験で得た次元間移動能力を使い、他次元にいる自分を仲間として次元の乱れを正し活躍する次元捜査官だ。追加武装により火力もUPさせ、フルバーストモードではオメガ・スプリームに匹敵する攻撃力を有する。

空気だったことの理由付けは言わずもがな、さりげなく「オメガスプリームに匹敵する攻撃力」などと大げさに書いたり、コミックでは本当に仲間としてギャラクシーフォース・バイナルテック・QTFのスキッズ、さらにダイアクロンの赤いシティターボまで呼んだり……どうした公式。


さらに、その設定から『カーロボット』のキャラやデッドロックと絡んだりして、G1よりよっぽど出番がある。どちらかといえばG1がひどすぎたと考えるべきだが。


おまけと題された最後のコマでは、ネットカフェで自分のことを調べており、

「どれ、俺のアニメでの活躍は…」

「セリフ2つ!?でも嬉しい…」

さらに小さくもう一言

「MPスキッズまだかな」

などと口走っていた。G1の知名度では叶わぬ夢だろう……と思いきや、5年の月日を経て実現した。続きは玩具の項目にて。


玩具編集

G1編集

スキッズの玩具の流用元となった『ダイアクロン』ではトランクに収納可能なモトコンポが付属し、頭部・ボンネット・バンパーの形状を変更したホンダ・シティRに変形するバリエーションも発売されていたのだが、これらは『トランスフォーマー』としてのラインナップには加えられなかった。

玩具は2002年10月に通販サイトのe-hobbyにて「サイバトロン大使 クロスカット」にリデコされ、トラックスの仕様変更品のロードレイジとのセット販売という形で再生産されている。


ジェネレーションズ編集

ハズブロの玩具シリーズ『トランスフォーマージェネレーションズ』にて2013年に製品化されたスキッズはIDW版のデザインを忠実に再現しているが、参考として選ばれたイラストが掘りの深い顔をしていたせいか、頬のこけた老け顔となってしまっている。


身体の各部には武器が内蔵されており、手首の2連装砲や腕部のミサイルポッドが手動で展開し、背部のルーフを下げると2連装のキャノン砲がスプリング仕掛けで両肩にセットされる。更に手持ち武器は短銃とライフルに分割可能。同シリーズではカラーリングと頭部の形状を変更したクロスカットも発売されたが、日本では未発売に終わった。


先述の『レジェンズ』は、この玩具をよりIDW版の配色に近づけ、ボディに走るピンク色のラインをタンポ印刷で忠実に再現したものである。「LG20」の番号を与えられてタカラトミーより発売された。


2014年に公開された実写映画第4作目『ロストエイジ』(原題:Transformers: Age of Extinction)公開時にはこのスキッズのリカラー品として、シェーンが乗るシボレースパークの配色を再現したロールバーが発売。日本でもトイザらス限定販売という形で同年に発売されている。また、2015年にアメリカ・イリノイ州セントチャールズで開催されたボットコン2015では、スキッズのリカラー品のバーンアウトが来場者に無料配布された。


マスターピース編集

2021年元日、TF公式twitterが設定画を公開し2021年中の発売を発表。全世界のスキッズファンは歓喜した。

シティR生誕40周年記念商品でもあり、シティRに変形するサイバトロン戦士「リブースト」と同時発売される。

ちゃんとモトコンポも付属する。


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