概要
初登場は『トランスフォーマー アニメイテッド』の第36話「悲しき生命体」。ショックウェーブにより濡れ衣を着せられたオートボットの戦士・ワスプは同胞からの逃亡中にブラックアラクニアに誘惑され、彼女の研究施設に備えられた「トランスワープ装置」の実験体となる。
そこで猫くらいの大きさの蜂と合成され、ディセプティコンのミュータント・ワスピネーターとなる。ブラックアラクニアは彼を戻せれば自分も有機体を取り除けると考え彼が死ぬなら同じようにやるという魂胆であった。しかし、合成による何かしらの副作用と、自分を騙したアラクニアや疑いの目を向けたオートボットへの怒りで暴走。最後は肉体が大爆発し、動悸や息切れを訴えながらアラクニアと共に死亡したかに思われたが、実際は彼女と共に大昔の地球へとタイムスリップしてしまっていた。
余談であるが、例のワープ装置は映画『ザ・フライ』に登場する装置そっくりであり、ワープ装置で虫と融合するという一連の流れも全く同じである。
人物像
キャラ付けは原語版・日本語版共に上記の『ビーストウォーズ』版に準じており、当然ながら扱いの悪さやバラバラ芸も健在であった。
ワスプの時は野島健児だった声も、ワスピネーターになってからはBWでワスピーターを演じた加藤賢崇が担当しており、当時のファンを喜ばせた。
なお、この回のラストシーンにはどこかで見たようなサイ・ゴリラ・チーター・ネズミが登場している。セリフもどこかで聞いたようなセリフが飛び交った。因みにこの回、どこぞのアドリブ全開トランスフォーマーの出演陣が多く出演している回でもある。
ネズミ『誰だお前?』
チーター『誰だお前?』
ブラックアラクニア『あぁそんな…うっそォ〜?!』
ネズミ『誰だお前?』
チーター『言わないと校長先生怒るよォ?!』
自由である。
ワスプ
元オートボット士官候補生。バンブルビーとクリフジャンパーとは同型のプロトフォームから生まれ、二人と頭部以外は形も同じでバンブルビーと同じくサイバトロンモードではバギー、地球ではパトカーに変形する。その名は教官だったセンチネルから射撃の腕が蜂のようでスズメバチの様だと名づけられた。吹替版ではこのコメントが「ワ〜ぉ、スごいプレイだ」と発言したのに置き換わっている。一方バンブルビーは彼より劣る扱いで、原語版では「マルハナバチ」を意味する単語、吹替版はバンバンと無闇に撃ってビルを壊したから「バンバンビー」にしようとしたのを直したという、ワスプよりも下に見られた命名だった。バンブルビーとは兄弟にも近い関係だが、陽気な彼とは異なり突っ走り屋でドジが多くもある彼を何かとバカにする意地の悪い性格で、同期のアイアンハイドにもバンブルビーと一緒にいる事や不器用さからやたらと嫌味をぶつけていた。
バンブルビー、アイハンハイド、アーマーハイド、ロングアームと共にセンチネルの元、エリートガードに配属されるのを目指していた。尚アーマーハイドとの方とは関係は悪くなかったようで二人で鍛錬やバンブルビーにちょっかいを出していた。しかしある日バンブルビーはメガトロンが送り込んだスパイと通信してるのを発見、姿は見えなかったがワスプが近くから出てきたため彼をスパイと疑う。ロングアームの助言の元バンブルビーは証拠がないか探り、ロッカーから本物が仕込んだであろう通信機を見つけたためワスプはスパイと結論つけられ有無を言わされず刑務所に送られてしまう。
オートボットに居場所をなくし閉ざされた環境に長くいた彼は精神が歪んでしまいバンブルビーへの復讐心を抱き脱走、エリートガードに追われながらも地球へ飛来する。追われる者の苦しさを思い知らせてやるとすり替わり逃げ回らせ成り代わろうとするも見破られる。本物のスパイはオプティマスに正体を見せていたため濡れ衣は解かれたものの恨みは消えてはおらず(アイアンハイドも元から険悪だったため和解まではする気にならなかった)、エリートガードもここまでの無茶苦茶ぶりから何をしでかすか分からない危険人物と再び追われてしまい、スワープによってブラックアラクニアの研究所に連れて来られて上記に至る。
関連イラスト
pixivではワスプのイラストも多い。