緑色の赤ちゃん
みどりいろのあかちゃん
CV:大谷育江
「極罪を犯した36名以上の者」(厳正懲罰隔離房棟の囚人たち)を植物化させ、その命を糧にしてDIOの骨から誕生した。
スポーツ・マックスが能力「リンプ・ビズキット」でDIOの骨を蘇生させたところ、骨はコントロールを受け付けない暴走状態となり、自ら懲罰房棟に移動し触れた者の肉体を植物化させるようになった。植物化させられた者は肉体そのものが変化していき、日陰に入ると植物の生育は落ち着くが、日光に当たると猛烈な勢いで生長が早まる。そうして変化した囚人合計38名分の植物が根で繋がり、DIOの骨を取り込んで生まれた存在が緑色の赤ちゃんである。
ジョナサン・ジョースターの肉体を持つDIOの骨から誕生したためか、この赤ん坊もジョースターの家系に連なる「星の痣」を左肩に受け継いでいる。また、誕生後は植物に変化させる力は消失している。
肉体的にはまだ生まれたばかりの赤ん坊であり、泳ぎや水に潜ることは出来ず、本体の腕力的には強化ビニール製のビンを割る事も出来ない。自分を追跡する徐倫とアナスイをスタンドで攻撃するが徐倫の星の痣に興味をしめし、スタンドを解除する。しかしその後、プッチ神父に連れ去られ、彼の発した「14の言葉」に呼応する形で合体した。
「生物」としては土や髪の毛などを食べて栄養に出来るようであるが、14の言葉を発したプッチ神父と合体するシーンをよく見ると、神父の肉体を「食って」一体化している。
ある意味ではDIOの生まれ変わりであり、ジョルノ・ジョバァーナらの腹違いの兄弟と言えなくもない存在である。
日光に当たれば灰となり、「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」と嘯くほどたくさんの命を奪った石仮面の吸血鬼が、太陽の光を浴びて生まれ、生き物を食べずに生きていける存在に転生したのは意味深である。