『らせん階段』…!『カブト虫』!『廃墟の街』!『イチジクのタルト』!『カブト虫』!……『ドロローサへの道』!『カブト虫』!『特異点』!『ジョット』!『天使(エンジェル)』!『紫陽花』!『カブト虫』!『特異点』!『秘密の皇帝』!!
概要
かつて「天国へ行く方法」を模索したDIOは、自らのスタンドを進化させて天国へ到達するために必要な物を導き出した。それが以下である。
- 信頼できる友
- 極罪を犯した36名以上の魂
- 14の言葉
- 勇気
- 北緯28度24分 西経80度36分 新月
上記における1の者が2によって生じたものを得るための合言葉がこの3番目の要素、「14の言葉」であった。
14の言葉
各用語の考察
一見何の脈絡もない単語の羅列のように見えるが、そのうちのいくつかはキリスト教関連から取られていることが読み取れる(そして作者恒例の洋楽関連)。
普通なら絶対に連続しない単語を連続で読み上げると緑色の赤ちゃんが興味を示し、接触してきたため、要はDIOが『親友』を認識し融合するための『パスコード』と言える。
ここに記すのはあくまで一考察であるため、参考程度にしてほしい。
- らせん階段
遺伝子構造が二重螺旋になっていることから、世代を超えて戦うこの物語の性質の比喩。ジョースター邸でのディオとの戦いや、第1部・第3部・第6部opでも階段が登場する。聖ヨゼフの階段や、後述するジョットが設計に携わった鐘楼の螺旋階段など、キリスト教との関連も深い。
- カブト虫
イギリスのロックバンド「ビートルズ」より。「カブト虫」は4度登場、ビートルズのメンバーは4人。
- 廃墟の街
アメリカのミュージシャン「ボブ・ディラン」の楽曲「デソレーション・ロー(廃墟の街)」より。「ロメオ」「絞首刑」「雨」「虹」「月」「星々」など、歌詞もどこか第6部を感じさせる。
- イチジクのタルト
アダムとイブが食した知恵の実の比喩。知恵の実はイチジクの実であるという説がある。神に仕えるはずの神父のスタンドが、アダムとイブに知恵の実を食すよう唆した「白蛇」であることもこの示唆であるのではないかといわれている。
- ドロローサへの道
イエスが十字架を背負って歩いたゴルゴタの丘への道。十字架に掛けられ復活するイエス=一度自らの「世界」を捨てる「勇気」であろうか。
- 特異点
特定の枠組みから除外される存在。または時の加速が行き着き新しい宇宙が生まれる到達点、能力による加速そのもの。
- ジョット
イタリア出身のキリスト教の宗教画家「ジョット・ディ・ボンドーネ」より。
- 天使
言葉通り天からの使者。
- 紫陽花
花言葉が「無情」「神秘的」、英語名を意訳すると「聖水盤」。第1部も第6部も物語の始まりには雨が降っていたが、この紫陽花は雨の花の代表格として扱われる。
- 秘密の皇帝
イエス・キリストの父である天界の神。
余談
西尾維新著の『OVER HEAVEN』においては、この言葉は幼いころのDIOを母親が寝かしつけるために口ずさんでいた子守歌の歌詞であり、言葉自体にはさしたる意味はない、とされている。
TCG『ジョジョの奇妙な冒険 アドベンチャーバトルカード』では14の言葉を『天国へ行く方法』のカードで再現している(参考画像)そのテキストは緑色の赤ちゃんがいる場合このカードを相手に見せ自分は何も見ないようにして目を閉じて、14の言葉をすべて言えば自分の手札オーブにあるC-MOONを付けるという完全なる原作再現をしている。これはTCGプレイヤーでも達成するのが難しく、14の言葉を言い切ったプレイヤーは真のジョジョラーと言える。