概要
階段のうち、段(踏み板)のすべてが螺旋状に配置されたもののこと。
踏み段のうちの一部だけが螺旋状になっている(ほかの部分では直線状になっている)ものは、「回り階段」という。
建造方法
現実に存在する螺旋階段は、太い柱を軸としてその周囲に扇形の段を配置させたものがほとんどである。
珍しい例では、軸柱や壁の助けを借りずに階段(および上下の床)だけで独立して立っているものもある。パリのルーブル美術館や、米国ニューメキシコ州のロレットチャペルのものがよく知られる。
創作作品では、円筒状の建物の外壁もしくは内面から踏み段が張り出しているもの(これは現実にもまれに存在するが)や、踏み段が天井からブランコのように吊るされているもの、はては魔力かなにかの不可思議な力で宙に踏み段を浮かせているものなどがある。
階段を築くのに要する建坪が小さくて済むため、屋内の狭いスペースや、非常階段などに好んで用いられる。
余談
円柱状の螺旋階段やその手すりを横から見るとサインカーブを描いているため、円と三角比の関係(すなわち三角関数の初歩)を学ぶのに引き合いに出されることがある。
関連タグ
らせん階段:表記揺れ。
螺旋 / らせん 渦巻き / 渦巻 / うずまき ぐるぐる スパイラル ヘリックス