原義
本来は「仏の智慧や神通力は、思い測ったり言葉で言い表したりすることはできない」という意味の仏教用語。
そこから転じて「理解できる範囲を越えたもの」や「簡単に言葉では言い表せないもの」などを意味する言葉となった。これを略したのが「不思議」である。
数の単位
現代の日本では、一般的には10の64乗の数を指す。
これは塵劫記寛永11年版に基づくものであり、百科事典によっては、塵劫記寛永8年版に基づく10の80乗という定義で紹介されている。
語源は原義の通り「思ったり考えたりできないほど大きな数字」という意味である。
なお、こちらは「不思議」とは略さない。
仏典の華厳経の六十華厳の上でも存在するが、10の13292279957849158729038070602803445760乗という、上記のものとは遥かに桁違いな巨大数となっている。