グレーフライ

ぐれーふらい

「ジョジョの奇妙な冒険」第3部「スターダストクルセイダース」に登場するスタンド使い。

「DIO様は『スタンド』をきわめるお方！　DIO様はそれらに君臨できる力を持ったお方なのドァ！」

CV：長克巳

概要

DIOに仕えるスタンド使いの老人。

一見普通の老人に見えるが目的の為ならば手段は選ばない残忍かつ狡猾な性格で、自らのスタンドによる大量殺戮を得意とする。舌にスタンドと同じクワガタムシの形の窪みがある。

DIOに仕える前から事故に見せかけて旅行者を殺し、金品を奪っていた根っからの悪党で、イギリスで300人が死亡した飛行機墜落の犯人と目されている。花京院からは「おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついているものよ」と評された。

肉の芽は埋め込まれておらず金で雇われた刺客だったが、ジョースター一行を襲う前にあらかじめ飛行機のパイロット達を殺し、更に自動操縦装置も破壊してエジプト行きを阻止し足止めするなど、身も心もDIOに忠誠を誓っている。3部を見返して見ると、理由は後述するがDIOの部下の中ではかなり忠誠心が高い部類に入る。

動向

一般乗客に紛れて、飛行機内でジョースター一行を襲撃。承太郎に一撃を加えた後、無関係な乗客数名を殺害し、被害者の舌を使って「Massacre（皆殺し）」と血文字を書き殴るという残忍なやり方で、自らの目的を明かした。

スタープラチナですら視認できないほどの驚異的なスピードで両手ラッシュも容易くかわしてジョースター一行を翻弄するも、花京院を甘く見過ぎたゆえにハイエロファントグリーンにスタンドを引き千切られ敗北。本体も舌と脳天が真っ二つに裂け、血しぶきを上げて倒れた。

しかし辛うじて生きており、瀕死の状態で承太郎達に今後の旅の苦難を予告する言葉を吐きながら、完全に絶命した。直前に上記の台詞を発し、DIOに対する尊崇の念を発露している。その様は花京院とアヴドゥルでさえも気圧され沈黙するしかなった程。

余談

前述の通り飛行機のパイロットを事前に殺していたが「仮にもしジョースター一行を全滅させた所で、既にパイロットを殺しているのにお前はどうやって飛行機の墜落から助かるつもりだったんだ」と読者からしばしばツッコまれる。まあ、忠誠心の高さ故に「命を捨てても構わないと思うほどの覚悟を持っていたから」 と考えても不思議ではない他、イギリスの飛行機事故を鑑みるに「グレーフライ自身が飛行機などの操縦ライセンスを複数有している」 可能性もあり得る。

尚、DIOに洗脳されていた花京院を除外すれば、最初にジョースター一行を襲撃した刺客であるが、この後に登場する刺客達は敗北すると情けなく命乞いをする者も多く（鋼入りのダン・カメオ・ズィー・ズィー他）、仲間の情報をペラペラしゃべったり（ラバーソール）、雇い主であるDIOの暗殺を目論んだりする者（ホル・ホース）までいる始末。それ等と比べると上記の行動も相まって、金で雇われた刺客の割にはかなりの忠誠心の高さを示している。

名前の元ネタはアメリカのロックバンド〈イーグルス〉のボーカル、グレン・フライ（Glenn Frey）からと思われる。

SFC版（通称コブラジョジョ）では承太郎の高校の用務員に化けて潜入し、生徒を虐殺している。

スタンド　灰の塔（タワーオブグレー）

グレーフライ ⅩⅥ塔 『灰の塔(タワーオブグレー)』by∞(メビウス)

クワガタムシの姿をしたスタンド。詳細は個別記事を参照。

関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険　スターダストクルセイダース　タワーオブグレー　ハイジャック

片桐安十郎：グレーフライ以上の罪業と精神性を併せ持つ、おぞましい本体。

プロシュート：グレーフライとは逆に「おぞましいスタンドについている美形で気高い本体」。