曖昧さ回避
当記事のキャラクターの名前の由来でもある、エジプト神話に登場する神については「オシリス」を参照。
ステータス
破壊力 | E |
---|---|
スピード | D |
射程距離 | D |
持続力 | C |
精密動作性 | D |
成長性 | D |
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部『スターダストクルセイダース』に登場するダニエル・J・ダービーの人型スタンド。
「人は勝負に負けると心にダメージを負い、隙が出来る」とのダービー自身の解説の通り、このスタンドは「賭け・勝負」で打ち負かし、その相手の心の隙をつくことでその魂を奪う能力を持つ。
この賭けや勝負は相手とルール・ゲームおよび賭けるものの同意が取れれば内容を問わない。また能力の行使範囲となる「負け」は単にゲーム上の勝敗決定だけでなく、内心で「敗北を認める」ことも含まれる。ゆえに、どんなにつまらない思い付きのような賭けでも、また例えすでに仕組まれていたイカサマを見抜けず賭けに負けた場合でも敗北を認めてしまえば能力の対象に含まれ、更にはイカサマを(暗黙でも)了解し前提とした勝負だとしても、その「騙し合い」での敗北を認めればゲームの勝敗が決する前でも魂を奪われることとなる。
パラメーター上の射程距離はDだが、承太郎たちと勝負したカイロのカフェからアスワン(この間、直線距離で約600km超)で入院している花京院典明の魂をも「一筆書いてもらえれば私のスタンドは動くことができる」と断言しており、「賭けの契約履行」に限れば効果範囲はかなり広いか、あるいは事実上無制限の可能性もある。
奪った魂はチップコインとして実体化され、肉体の方は抜け殻の仮死状態になり、そのまま長時間魂を戻さなければ完全に死に至る。更に勝負の競技次第ではそのコインを一定数の複数に分割することも出来、「賭け」で分割した分の全てのコインを奪わなければ相手を元に戻せない、といった利用も可能。また、勝負がスタンドの能力のうちとして判定されるのか、これから魂を奪う予定の者のための純白のチップコインにおいてはある程度自由な生成が可能なようで、承太郎、アヴドゥル、花京院、ホリィのチップは最初から複数の分割済みの状態で出現している。
ただし魂を奪う能力はあくまで「賭け・勝負に勝たなければ」発揮できないものであり、そもそも相手の同意の上、何を賭け何を奪い合うかを提示した「賭け・勝負の場を作らなければ」何も出来ない。さらに最も重要なのは、このスタンドが行うのは「魂の取り立て関連」のみであり、透視や読心といった賭け事を有利にするような能力は一切持っていないということ。すなわち、勝負に巻き込み勝利を得るまでの状況の構築や勝負そのものは本人の腕と精神力のみにかかった(イカサマ・騙し合いも含めた)真剣勝負なのである。そういった意味では、ダービーがいかに優れたギャンブラーなのかを如実に表すスタンドとも言える。
ダービーはこの能力と自らの腕を併せ、魂自体を人質に取って更に別の人間を勝負の場に引きずり込んだり、金品・財産などを賭けさせて(もちろんゲームに勝利することで)巻き上げたり、賭けるものが尽きた者の魂をまた賭けさせる……といった戦術でギャンブラーとして渡り歩き、またコイン化した魂を勝利の証としてコレクションしていた。
劇中、ポーカー勝負で承太郎の仕掛けた大胆なブラフの前にダービーは敗北を認めたため、直前に奪ったポルナレフとジョセフのものに加え、それまで奪いコレクションしていた魂もすべて解放された。その後ダービーは廃人同然の錯乱に陥っていたが、オシリス神のスタンドもまた無力化されたのかまでは描写されておらず不明である。
余談
TVアニメでは取り出した魂をチップコインに加工するシーンが詳細に描写され、ポルナレフの魂の加工のされ方が餅のようだとして、配信版ではモチナレフというコメントもついた。
関連タグ
- アトゥム神…ダニエル・J・ダービーの弟、テレンス・T・ダービーのスタンド。ほぼ同様のルールの下、勝負に負けた者の魂に干渉する。また、更にもうひとつの能力を隠し持っている。
- 取り立て人 マリリン・マンソン… "イカサマをした" "勝負に負けた" などで生じる心の影に呼応して「借金の取り立て」を行うスタンド。