取り立て人は「ルール」を破ったという彼女の心の影……
「ゲームオーバー」だ…
概要
【破壊力 - E / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
漫画『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の登場人物であるミラションが、劇中で使用するスタンド。
元ネタはアメリカ合衆国のミュージシャン「マリリン・マンソン」から。
心の弱点を見つけた相手から、強制的に借金を取り立てる能力。
ミラションが勝負事を挑んだ相手がイカサマ等を働いた場合、相手の「イカサマをした」「勝負に負けた」等の「心の影」に呼応して出現し、借金を無理矢理取り立てる。
「心の影」である為、攻撃は効かず、隠し事もできない。
持ち金が足りない場合は思考を読み取り、金歯や肝臓等の、相手が心に思い浮かべた大事な物を奪い取る。
取り立ての対象は、あくまで「相手にとって大事な物」であるのを重要視しており、肝臓を抜き取られたエルメェスは、「隠してある5000ドルで払う」と頼み込んだが、取り立て人は「その金はマックイイーンという囚人の金であり、お前の物ではない」(=お前にとって大切な物ではない)と判定、彼女の提案を拒否した。
かなり強力なタイプのスタンドだが『取り立て』の性質上、ターゲットが本体のミラションに借金がないと発動しない上、借金を負わせるのは飽くまで本体依存な為、実は発動条件が地味にキツい部類のスタンドでもある。
また、たとえ発動条件をクリアしても、取り立てる金目のモノは取り立て人の眼鏡に合致した物品でないとならないうえ、相手が賭けを無視して本体を襲ってきたら逃げるしか無い等、存外能力の穴も多い。
原作とアニメの差異
原作とTVアニメでは描写が若干違っていて、原作ではミラションは徐倫に脅されてエルメェスの肝臓を戻した。その徐倫の方はキャッチボール1000回の賭けに負けたとして、肝臓とF・Fが隠し持っていた承太郎のDISCを奪われそうになったが、それよりも早く徐倫が1000球分のオラオラを叩き込み、ミラションがダウンしてスタンド能力が解除された。
一方TVアニメでは、徐倫の「あたしはキャッチボールの相手を指定していなかった。だから看守が途中に挟まっても賭けは続行中」との主張を取り立て人は認め、ミラションの意思に関係なくエルメェスと徐倫の肝臓及びDISCは返却され、その後にミラションがとどめを刺される流れとなっている。
TVアニメ版の方がより公正であり、ミラションの意思に必ずしも従う訳ではない、半自律型スタンドのような扱いである。
余談
ターゲットの負い目に付け込む共通点から、第4部のザ・ロックに似ているが、
- ザ・ロックはターゲットが範囲内に居ればほぼ無制限だが、取り立て人はターゲットが借金を負えば無制限
- ザ・ロックは負い目に付け込むだけだが、取り立て人は負い目に漬け込んだ上で取り立てを強制する
- ザ・ロックは負い目がなくなると無力化し、取り立て人はそもそも借金がないと能力が発動しない
等の相違点があり、相互互換の能力と評価できる。
ちなみに、元はミラションのスタンドではない。エンリコ・プッチによってDISCを挿入されたことで発現した。一体誰のスタンドだったのかは不明。
関連タグ
ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン ミラション スタンド
ドラゴンズ・ドリーム:同6部に登場するスタンドで、こちらは「オレは中立」と公言し、本体にも敵にも公平である。