概要
セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛、𪒹𩴘)とは、ヒメグモ科ゴケグモ属に属するクモの一種。
「ブラックウィドウ」として有名なクロゴケグモとは同属の近縁で、黒い体もよく似ているが、名前の通り本種はメスの腹部背面に1本の赤い模様を持つのが特徴(クロゴケグモは腹面のみ模様がある)。
オーストラリア原産で、本来日本には生息していないが、1995年、大阪府高石市で発見されて以降、日本各地で発見されている。その多くは荷揚げされた貨物に紛れて日本に入ってきたと考えられる。すなわち外来種であり、そして後述の危険性から特定外来生物として指定される。
メスは1cmくらいで前述したビジュアルから見分けがつきやすいが、オスは3-4mmの茶褐色で他のクモと判別が付け辛い。
メスは毒性が強い毒グモであり、噛まれると全身症状が出る場合もあるが殆どの場合重篤化することはなく、また、攻撃性の低いクモであり、人間から触りにいかない限り攻撃してくることはない。側溝の蓋の裏側が一番接触する可能性が高いと考えられる。
ちなみにこの種は交接の際にオスが自らメスに食われることでも知られる。それもオスがわざわざメスの口に回り込んで腹にメスの牙を刺す。確かにゴケグモは交接後にメスがオスを食うことがあるから後家蜘蛛と名付けられたが(オスは基本的にメスの食後の満腹時を狙うので交接後に食われないことも多々あるし、そもそも蜘蛛は交接関係なく共食いする)、自ら食われるというのはなかなか見ない習性である。
関連タグ
デラックスファイター:正義のヒーローだが子供からはこの蜘蛛以上に嫌われている。