概要
本名はジェラルド・ジンクス・マウス。通称ジェリー・マウス。
猫のトムと終わり無き仲良しゲンカを繰り広げる鼠。チーズが大好物。茶色の体色、大きな耳、長い尻尾が特徴。
トムと同じく多芸多才である。ただし弓矢は弾けない(例えば「果てしなき決闘」では弓矢を使った際にジェリーが矢のように飛んでしまい、同じく矢のように飛んでしまったトムと衝突してしまった)。
身体が小さく、トムに比べ体力や腕力で劣るが、非常に優れた頭脳で毎度トムを返り討ちにしている。また、従弟のニブルスがトムに著しく痛め付けられた際には火事場の馬鹿力の様な物を発揮している。
またトムより腕力は劣るといってもトムを攻撃するトンカチや大砲といった明らかに普通のネズミが持てるようなサイズではないアイテムを軽々扱えるなど異常すぎるパワーを持っている。
彼も話によって立場が異なるが、基本的にトムの住む家に住居を作っている事が多い。
イタズラ好きな面もあるが基本的には優しい性格であり、様々な生き物とあっという間に仲良くなれる(魚やゾウなど。但しテイルズのトラウマ回『みどり色の訪問者』のエイリアンとは不可能であり、トムと一緒に逃亡することを選んでいる。)追い掛けっこになる切っ掛けがトムの悪巧みによる物である事が少なくないが、逆にジェリーがトムに悪戯を仕掛けてそのまま勝利する事も意外とあったりする。トムに食べられそうになるカナリヤ(「なかよし」「トム君空を飛ぶ」)やアヒル(「母をたずねて」「おかしなアヒルの子」)を助ける為にトムを撃退する等勇敢な面も多い。
また、「やんちゃな生徒」「ジェリーと子猫」では子猫と仲良くなったこともあり、「バラ色の人生」「計算違い」ではラストシーンでトゥードルスとキスしたこともある。
但し、ケンカは全戦全勝ではなく敗北することもある。その理由も、トムに懲らしめられたり(「ジェリーのいたずら作戦」、「ネズミの学校」、「とむとじぇりーごっこ」第13話が代表的な例。これらの話は圧倒的にジェリーに非があるのもポイント。)、トムが想像以上に執念深かったり(「南に行こう」が代表的な例。)、トムが思わぬ形でスパイクを味方につけたのを見て、戦略的撤退をしたり、(「止まらないシャックリ」が該当)作戦を見破られたり真似されたり(「白ネズミは人気者」「忍法ネコだまし」が代表的な例。)と様々。仲良くなったキャラに食べられそうになって逃げる形で逆転負けしたり(「プレゼント騒動」が該当している。)、自分がやったイタズラをトムになすりつけたしっぺ返しを第三者から喰らったことも(テイルズ「小さな小さな巨人」が該当。トムにとっては恩返しである。)。中にはジェリー自身がドアに衝突して自滅する展開までもある(「とむとじぇりーごっこ」第9話が該当)。
また、自分のせいで騒動が悪化した際には、勝敗関係なく総じてそのツケを支払うこともお約束(ショー「雨に笑えば」を参照)。
- ジェリーが敗北する話は数少ないためか、ファンによって、ジェリーが敗北する展開になっている話を集めた動画も存在している。
- ジェリーが敗北する展開になっている話は、「トムとジェリーキッズ」の「ネズミ恐怖症」、「トムとジェリー テイルズ」の「太りすぎにご用心」、「とむとじぇりーごっこ」第9話や第13話など、後の作品でも存在している(「ネズミ恐怖症」は巨大な化けネズミに変身したトムに追われ、「太りすぎにご用心」はマッチョになったトムによって捕まえられてバーベルのように持ち上げられてしまい、「とむとじぇりーごっこ」第9話では前を見なかったせいでドアに衝突して気絶、「とむとじぇりーごっこ」第13話では寝たふりをしていたトムに気付かれて追い詰められてしまい、最終的にトムとタフィーが仲良くなってしまったことでジェリーが敗北する展開になっている。前述の「小さな小さな巨人」でも敗北しているが、これは前述通り第三者が介入したため除外。)。
身体が小さい故に頭を軽く叩かれただけですぐ気絶してしまうのが欠点(「トムのガールフレンド」「目茶苦茶ゴルフ」「ピアノ・コンサート」「なにがなんだかわからない」、「とむとじぇりーごっこ」第9話及び「Tom and Jerry」第4話「Be Careful What You Fish For」)。
毎回トムに強いかといわれるとそうでは無く、話によっては用心棒の力を借りてやっとトムに反撃をしかけたり、「ネズミの学校」ではトムに一方的にボコボコにされたり、「ジェリーの仕返し」では魔女ネズミによって透明の力を借りるまではずっとトムにいじめられている等弱い時もあれば、「仲間割れ」や「気楽に行こうよ」ではトムどころかいかなるネコでも捕まえる事が出来ない最強のネズミだった事もあるなど、話によっての立場が大きく異なる。
ニブルス程ではないが、身体のサイズに似合わずトムと同様にかなりの大食いであり自分より遥かに大きいサイズのチーズやハムやケーキなどを一気に食べる事ができる。それもあってか頻繁にトムが飼われている家の冷蔵庫の中身が食い荒らされる事が多い。
ジェリーよりも大きい食べ物を食べると、何故か身体が変形することが多い(大きなチーズを食べた際にはそのチーズの形に変形したり(「ブルおじさん」と「とむとじぇりー」第1話「どきどき!パーティータイム!」で確認可能)、氷を飲み込んだ場合は身体が氷の形に変形したり(「お好みサンド」)したことがある)。「トムとジェリー」第3話「ふわふわ!ベーカリー」ではトムによってチョココロネに変形されたこともあり、また、「可愛い子猫と思ったら」と「とむとじぇりー」第8話「チーズデー」ではソーセージに変形され、そのままホットドッグにされてしまった(しかも前者では子猫に食べられそうになる)。ちなみに、音楽による騒音が原因で眠れない場合でも頭が様々な形に変形することがあった(「土曜の夜は」と「とむとじぇりー」第5話「ねむれない夜」のみ確認可能)。
上記の通り、トムとは仲良くケンカする友人同士だが、共通の敵が現れた際には力を合わせて一緒に立ち向かう。
容姿の故かメスと間違えられたりオスと思われなかったりする事があるが、トム程ではないにしろ雌の鼠に惚れる等、彼も立派なオスである。
ジェリーの優しさと身体が小ささからかライオンやゾウなどの大動物とすぐに仲良くなる事が多くゲスト動物と一緒にトムに制裁を繰り出す事もある。
「ショー」からはトム共々スパイクやブッチに振り回されるなどして、そもそも勝負をしないケースが激増した。
吹き替え声優
藤田淑子(TBS版)
太田淑子(「おかしなおかしなトムとジェリー 大行進」)
堀絢子(ソフト版、「トムとジェリー テイルズ」、「トムとジェリー ショー」、「トムとジェリーの大冒険」)
チマ(ソフト版)
ならはしみき(「新トムとジェリー」)
えいとくえり(DAISO版)
一般的には堀絢子が演じたバージョンが有名。
余談
「上には上がある」では「ジンクス」と呼ばれていた上に、以降の作品のジェリーと比べると痩せていて、より本物のネズミに近いデザインだった。
この他にも、「ワルツの王様」では「ヨハン」と呼ばれていた。
関連タグ
チップとデール:「外国のアニメ出身の有名なとても小さなキャラクター」で「種族が近い(リスはネズミ目リス科の動物)」「自分より大きい生き物と争う事が何度もあり、勝率もとても高い」共通点がある。